旧校舎の屋上につながる階段は人が居ない穴場だった
また、比較的静かで校舎の騒々しさもなくなるため隼とアルは毎日そこで昼ごはんを食べている
アルが眉をひそめる
軽く開いていた窓から風が吹く
それと同時にほんのり桜の香りがした
はやとが反射でアルと反対側に体を傾ける
はやとはラストの餅巾着を口に入れ飲み込んでから口を開いた
下からドタドタと騒がしい足音が鳴る
足音は彼らの前でピタリと止まった
頭に星をかたどったパーティーサングラス、髪はレモン色、爪は鮮やかなオレンジに染め上げられ、パールやラメが散らばっている。購買の戦利品であろう、一番人気の焼きそばパンを大量に抱えた少女が立っていた
まとまりで言うと「ギャル」と呼ばれる部類であろう
少女は二人の返事を聞く前に「いいね、あんがと」と焼きそばパンを食べ始めた
少女は焼きそばパンを持つ別の方の手で親指を立てた
山ほどあった購買の焼きそばパンは小柄な少女の体に一瞬にして消えた
少女は2回ほど頷いた
話題を変えるように少女、パインは手を叩いた
パインがわざとらしく驚くジェスチャーをする
パインが口を開いたところで「キーンコーンカーンコーン」とチャイムが鳴った
休み時間終了10分前のチャイムだ
3人は各々の教室へと向かった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。