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第1話

【Prologue】残り1年の学園生活
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2025/11/13 22:29 更新



旧校舎の屋上につながる階段は人が居ない穴場だった



また、比較的静かで校舎の騒々しさもなくなるため隼とアルは毎日そこで昼ごはんを食べている



文月 アル
あ、はやとまた餅巾着ですか?
宿木 はやと
あぁ、彼女に作ってもらった



アルが眉をひそめる


文月 アル
…それって何人目の
宿木 はやと
数えてね〜多分4番目の彼女あ、5番目かも
文月 アル
複数形…?



軽く開いていた窓から風が吹く


それと同時にほんのり桜の香りがした


文月 アル
そういえばもう春ですね
宿木 はやと
俺ももう卒業だな…留年しなきゃだが
文月 アル
留年しそうだけですけどね
宿木 はやと
うるせー
文月 アル
「将来の職業ランキングは1位が魔法少女。なんと3年連続?!」



はやとが反射でアルと反対側に体を傾ける


宿木 はやと
何だ急に
文月 アル
いえ、お茶の後ろの豆知識読んだだけです
宿木 はやと
頭おかしくなったのかって思ったわ



はやとはラストの餅巾着を口に入れ飲み込んでから口を開いた


宿木 はやと
…魔法少女は楽して金稼げそうだよな
文月 アル
はやとさん魔法少女なればいいじゃないですか
文月 アル
女はべらせる男性魔法少女なんて前代未聞ですよ
宿木 はやと
死んでも御免だな
文月 アル
まぁ性格悪い人には出来ないですよね
宿木 はやと
俺が魔法少女になるなら世も末だな
文月 アル
全くです



下からドタドタと騒がしい足音が鳴る


宿木 はやと
…なんだ?
文月 アル
先生でしょうか



足音は彼らの前でピタリと止まった


白瀬 パイン
えぇっ!今度こそは人いないと思ったのにぃ…



頭に星をかたどったパーティーサングラス、髪はレモン色、爪は鮮やかなオレンジに染め上げられ、パールやラメが散らばっている。購買の戦利品であろう、一番人気の焼きそばパンを大量に抱えた少女が立っていた


まとまりで言うと「ギャル」と呼ばれる部類であろう


白瀬 パイン
あ〜時間ないからここで食べていーい?



少女は二人の返事を聞く前に「いいね、あんがと」と焼きそばパンを食べ始めた


文月 アル
まだ何も言ってない…
宿木 はやと
お前、誰?
白瀬 パイン
pjpuな「」9なね()2〒?
宿木 はやと
…食い終わってからでいい



少女は焼きそばパンを持つ別の方の手で親指を立てた





山ほどあった購買の焼きそばパンは小柄な少女の体に一瞬にして消えた


文月 アル
ほんとに全部食べた…
宿木 はやと
で、お前誰?
白瀬 パイン
うち?
宿木 はやと
お前以外居ないだろ
白瀬 パイン
それもそうか



少女は2回ほど頷いた


白瀬 パイン
うちは白瀬パイン
白瀬 パイン
みんな大好き魔法少女だよん
宿木 はやと
…は?
文月 アル
魔法少女ってなりたい職業ランキング3年連続1位の?
白瀬 パイン
え、そうなの?
文月 アル
お茶の後ろに書いてありました
白瀬 パイン
へぇ〜そういえばそんなお茶売ってるねー
宿木 はやと
…まぁ良いわ



話題を変えるように少女、パインは手を叩いた


白瀬 パイン
で、お二人は〜?
文月 アル
あぁ、僕は2年のアルでそっちは3年のはやとです
文月 アル
ほら、よろしくお願いしますだよ
宿木 はやと
挨拶ぐらいできるわ!!!
白瀬 パイン
およよ、まさかの先輩だったよ



パインがわざとらしく驚くジェスチャーをする


白瀬 パイン
そういえば…



パインが口を開いたところで「キーンコーンカーンコーン」とチャイムが鳴った


休み時間終了10分前のチャイムだ


白瀬 パイン
やっばぁ、もう行かなきゃ!!
宿木 はやと
俺もそろそろ帰る
文月 アル
そうですね、僕も帰ります



3人は各々の教室へと向かった


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