第25話

最終話、零した涙と溢れた笑顔
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2023/08/22 03:00 更新
「ならお前の相棒は俺でなきゃ駄目そうだな____。」
聞き覚えのある声が耳によぎる。空耳にしてはしっかり脳に焼きつかれた。ルビーの声でもない、紫霊の声でもない。
紫霊
…これって……?!
優しくて暖かい声、1番長いこと声を聞いてきた紫霊が1番最初に気付いたようだ。紫霊の声にキラも瞳孔を開く。








ザキ
…待たせたな。相棒。



その声は10日間聞いていた声とは違い、








透き通って、綺麗な発音で、











落ち着くような声だった。


キラ
おせぇんだよ…相棒…っ
やっと引っ込んだはずの涙がまたキラの目尻から溢れ出す。でもその涙はキラ1人ではなかった。キラが感情を1番共有できる相手_______
ザキ
すまんな…
緑色に戻った瞳から流れる暖かい涙、そっと微笑んだ優しい顔。ザキの顔が和らいだ。
ルビー
そういえばキラに目的伝えてなかったが……笑
紫霊
言わなくても大丈夫だったな、笑
後ろの2人も安心したように笑った。その光景は誰が見ても涙を溢すものだろう。それほど優しくて穏やかな空気だった。


キラ
うっ…ごめ、…ごめんっ…
キラがザキの胸に顔を押し付けて泣き叫ぶ。頬と目の下が赤く染まっていた。まるで幼い子供を見ているかのようか様子で。
ザキ
別にお前が謝ることじゃない…むしろ俺が謝罪するべきことだ。
その反面ザキは冷静な様子だった。ただ目から雫がこぼれ落ちていることを除いて。まるで幼い子供を慰める親かのような振る舞い。
キラ
ちが…俺があのときッ…ド…ア…開けなかっ…たら…っ
やっとザキが普通の日本語を喋るようになったのに今度はキラが途切れ途切れの日本語に変わる。
ザキ
そんなこと今更気にしなくて良い。
ザキ
あの時じゃなくてもどうせ来ることだったし、10日しかなかったんだからむしろ正しい判断だったと俺は思う。
キラの意見を全力で肯定する文章。こんな文章そんな優しい声で言われるたら惚れるしかないじゃかいですか。
キラ
あ"ぅ…っ……
キラの鳴き声が徐々に収まっていく。ザキも溢れていた涙が少なくなっていく。ただキラは鳴き声が収まってもザキの胸を離れることはなかった。





キラから零れた涙、ザキから溢れた笑顔とき、この病が終わりを告げた_______。


『俺の相棒は殺人病』______完結

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