第2話

お母さん…
312
2021/07/15 06:22
お母さんは、私に背を向けて、歩いていく。
私も慌ててその後を追う
あなた
あなた
お母さん!
どこいくの!
追いついたと思ったところで、お母さんはタクシーに乗った。
バンッ
私の目の前でドアが閉まった
あなた
あなた
ッ、お母さんッ、、、、どうしてッ、どうッしてッ





この後私は、近くにあった橋の上で座っている。
なにをしたらいいのか、どうしたらいいのか、なにも考えずに。
ただ、ただ、お母さんのことを、思い出していた。
あなた
あなた
もう、夜だ、
ポツポツ
雨が私の頬を伝う。
私は、余計に悲しくなってきた。
あなた
あなた
お母さんッ、私をッ、温めてッ
お母さんッ、私を、ぎゅーって抱きしめてッ、
急に雨が止んだ。
上を見ると、傘をさした、イケメンがいた。

プリ小説オーディオドラマ