昔々、あるところに小さなグループがありました。
みんな平和に過ごしていたのですが、ある日のことです。
そのグループの一人が突然、イメージカラーの絵の具だけを残していなくなります。
動物ではありません。来たら誰かが気付くからです。
魚ではありません。魚は陸に上がれないからです。
人ではありません。村中探して何も無いからです。
それは、人狼の仕業でした。
このグループの誰かが人狼になって、行方不明になった一人を食べたのです。
村人達は広場に集まり、輪になりました。
人狼は容姿を真似ているだけです。話し合えば必ずどこかで嘘をつきます。
村人は話し合います。嘘をついているのは誰か。
村人は話し合います。怪しいのは誰か。
村人は話し合います。仲間ではない者は誰か。
証拠などありません。互いの身振り素振り、顔を見て怪しいかどうかを判断するのです。
そして夕方になり、各自一番怪しい人に投票します。そしてその日は、一番票数が多かった者が処刑されました。
でも、ずる賢い人狼は生きていました。その晩も、村人達の一人をペロリと食べてしまったのです。
ただし、人狼は強い生き物ではありません。二人に囲まれ叩かれたりしたら負けてしまいます。でも1対1なら負けることはありません
村人は、人狼を全滅させるまで話し合います。人狼は、村人たちを食べ尽くします。
そして…
知らない壁、知らない天井
私_______谷口愛真は不思議に思った
こんな謎の会話をしているから「こいつ馬鹿なのか?」って思うかもしれないが、一応中学生だ
そして、私がそんなふうに慌てていると突然、聞こえてきた
放送しているかなような声で聞こえてくる声
言われた通りにタンスの引き出しを開けると…
なにかが書かれている髪が紙があった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!