第24話

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2022/12/04 06:00 更新






あなた
おばちゃんおはようっ!
女中
おはよう。おやまぁ!元から別嬪さんだけど、今日は一段と磨きがかかって別嬪じゃないの
あなた
あはは、そんな事言ってくれるのおばちゃんぐらいだよー?今の所一人しか褒めてくれないもん
女中
みんなあなたちゃんが可愛いから照れてるんだよ
あなた
ナイナイ。ウチの隊士達どいつもこいつも正直過ぎるから
女中
(こりゃ…あなたちゃん狙いの男達は手こずるかもねぇ)


女中のおばちゃんから朝食を受け取り、空席の席を探す。盗み見る視線を感じながらも見知った上司と部下を見つけ、声をかけた。


あなた
土方さんおはようございます
土方十四郎
オ、オ、オ、オォゥ…


土方まで異様な態度にあなたはもう慣れたとでも言うように息をつき、沖田の隣に腰を下ろした。


あなた
はいはい、土方さんまでそれですか。まぁ、別に良いですけど?気にしてませんから。全然これっぽっちも気にしてませんけどォ?
沖田総悟
めちゃめちゃ気にしてんじゃねーかィ
あなた
あ、総悟おはよう


「お前は普通なんだね」と聞くあなたに沖田は真顔で「まぁ」と短く返した。どうにもヘソを曲げているあなたは「まぁ別に良いけど」っと続けた。

あなた
フン、どうせ変だし。気にしてないし。褒められたいとか褒められたいとか褒められたいとか思ってないし!「可愛いね」とか言われたかったわけじゃないし!ねぇ土方さん!?
土方十四郎
…何で俺に振るんだよ
あなた
目の前に居るからですけど

「真選組代表として褒めてくれてもいいんですよ!?」っと何故が八つ当たりをするあなたに土方は眉間に皺を寄せ

土方十四郎
褒めて欲しかったら俺じゃなくて総悟にでも頼めば良いんじゃねぇーの?
あなた
じゃあ総悟褒めろ!
沖田総悟
あなたさん凄くかわいいー


棒読みの沖田に「気持ちが全然こもってない!」とあなたは叫んだ。そしてはぁーと大きな息を吐く

あなた
少しは褒めたりできないもんかねぇ……まぁ、別に良いんですけど。真選組の奴らに見せる為に着たわけじゃないッ ──あ…


失言をしたあなたは慌てて口を押さえる。その発言を聞き逃さなかった二人。土方は飲んでいた味噌汁を吹き出し、ゲホッゲホッと咽込んだ。

沖田総悟
ふーん…



沖田からは鋭い視線が突き刺す。


沖田総悟
じゃあどこで見せる予定なんでィ
あなた
い、いや〜…別にだ、誰にも?
沖田総悟
その姿をどこの野郎に見せる予定なんでさァ
あなた
なんで言い直した?それにまだ野郎と決まったわけじゃ…


沖田の不機嫌なオーラが怖くて隣を見れないあなたは、向かいの土方に助けを求める様に見つめた。


土方十四郎
……別にいいじゃねぇーか。デートでも




………
…………
………………。

あなた
(土方ァァァ!!余計なこと言うんじゃねェェェエ!!!)
あなたは心の中で叫んだ。余計にドSを拗らせる事を無意識に言う土方の口を今すぐに塞いでやりたいと思った。


土方十四郎
俺達には関係ねェだろ。そもそも非番なんだしデートでもいいじゃねーか
沖田総悟
土方さん、タバコの向き逆でさァ

食後の一服。逆向きのタバコに火をつける土方は燃えているタバコを咥えながら言った。当然「あちぃぃぃぃい!!!」と口を火傷したのは言うまでもない。

沖田総悟
で、どこの野郎に見せるんでィ。正直に言いやがれ
あなた
別に総悟には関係ないでしょ?
沖田総悟
チッ…可愛いって褒めれば教えてくれやすかィ?
あなた
ふーんだッ!今更心にも無い事を言われても嬉しくありませーん


あなたは食べ終わった食器を重ねながら掛け時計に目を向ける。そろそろ出かける時間に迫った秒針を見て、立ち上がった。

あなた
一応言っておくけど、デートではありませんから


沖田と土方を指差し、あなたは忙しなく食堂を後にした。その姿を気に食わなそうに見つめる沖田と複雑な表情を浮かべた土方の存在をあなたは知らない。


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