女中のおばちゃんから朝食を受け取り、空席の席を探す。盗み見る視線を感じながらも見知った上司と部下を見つけ、声をかけた。
土方まで異様な態度にあなたはもう慣れたとでも言うように息をつき、沖田の隣に腰を下ろした。
「お前は普通なんだね」と聞くあなたに沖田は真顔で「まぁ」と短く返した。どうにもヘソを曲げているあなたは「まぁ別に良いけど」っと続けた。
「真選組代表として褒めてくれてもいいんですよ!?」っと何故が八つ当たりをするあなたに土方は眉間に皺を寄せ
棒読みの沖田に「気持ちが全然こもってない!」とあなたは叫んだ。そしてはぁーと大きな息を吐く
失言をしたあなたは慌てて口を押さえる。その発言を聞き逃さなかった二人。土方は飲んでいた味噌汁を吹き出し、ゲホッゲホッと咽込んだ。
沖田からは鋭い視線が突き刺す。
沖田の不機嫌なオーラが怖くて隣を見れないあなたは、向かいの土方に助けを求める様に見つめた。
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あなたは心の中で叫んだ。余計にドSを拗らせる事を無意識に言う土方の口を今すぐに塞いでやりたいと思った。
食後の一服。逆向きのタバコに火をつける土方は燃えているタバコを咥えながら言った。当然「あちぃぃぃぃい!!!」と口を火傷したのは言うまでもない。
あなたは食べ終わった食器を重ねながら掛け時計に目を向ける。そろそろ出かける時間に迫った秒針を見て、立ち上がった。
沖田と土方を指差し、あなたは忙しなく食堂を後にした。その姿を気に食わなそうに見つめる沖田と複雑な表情を浮かべた土方の存在をあなたは知らない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。