弾が、寮の前で何かを読んでる。形状と大きさ的に、手紙かな?
呼びかけても、反応がない。近寄って、背後から肩を叩く。すると、肩を震わせて、怯えた表情で振り返ってきた弾。
急に過呼吸になったかと思ったら、意識を失ってしまった。弾を抱えて寮に入る。
弾が手に握っていた手紙をとって、みんなに見せる。みんなでそれを読んでみると、結構過激な内容だった。しかも、隠し撮り写真まで同封されてるし。ってか、なに、「君の後ろにいるよ」って。ホラー映画?僕が後ろから声かけちゃったから、さらに怖くなっちゃったのかな、。申し訳ないことしたな……。
自分の嫁が1ヶ月もこんな手紙をもらってたのに、自分は何してたんだろ……。
栄治さんが見つけたのは、1番下の棚に入っていた。それは、約三十通。1ヶ月間分の手紙。最初から読んでいったけど、最初はアンチっぽい内容だった。でも、ある日突然愛の叫びになってきて……。これは、精神的に参っちゃうよ……。僕らは、弾のいる部屋に入っていく。電気をつけて、少しでも怖くないようにする。
弾は、ちゃんと僕らに話してくれた。それを、マネージャーの香坂さんにも共有したら、すぐに警察に相談してくれた。意外とすぐにその犯人は見つかって、逮捕された。その犯人が言うには、弾は全てを持っているようでムカついたから、手紙で脅していたらしい。でも、そのうちに弾の魅力に惚れ込んで、ラブレター的なものを描き始めたんだとか。しっかり反省しているし、弾への謝罪もしたから、平和に収束していったかな。
ん?結局どう言う話だって?そりゃぁ、
僕の奥さんの弾は、アンチすらも虜にする、魅力的な人だよ?ってこと。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!