阿部side
緊張しすぎて何も言えれないかもしれない。
長年共にしたメンバーとはいえ、1年会っていないようじゃ、さすがに前のようなノリで話せない
しかも、黙って子供が出来てんだから…怒るのも無理がない
カーブミラー越しに、メガネ姿のめめと目が合った。
いつもはめめが運転しているときは助手席に乗るんだけど、今日は気分的に後ろに座った。
隣にいたらめめも気分下がっちゃうかもしれないでしょ?めめにはポジティブにいてほしいし
確かに…確かにそうかも。俺、みんなに凛の存在を否定されたくないんだ、多分そう。
いつの間にか久しぶりの事務所に到着していた。
めめの発言が、ずっと頭をぐるぐるぐるぐる…
SnowManの楽屋は事務所の中でも遠めな場所にある
道中(誰もいない廊下とか)で 隣のめめが手を握ってくれた。
「緊張は半分こにした方が楽でしょ」って
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〈楽屋前〉
握ってくれていた手を離し、今度は俯いている俺を覗き込むようにかがんで目を合わしてきた
俺のモヤモヤの核心をズバッと鋭く突いてきためめ。
めめはもう一度俺の手を握ってこんな言葉をかけてきた
めめに言われた通り、グイッと口角を上げて、笑顔をつくってみせた
めめはそれを見て、うん。とだけ言い残して、再び楽屋の扉と向かい合った
自分で納得して、少しホッコリした。再び前を向いた
ガチャ…
な、何その反応…沈黙が怖いって
やっぱり謝罪から入った方が良かったかな…やっちまった…と後悔していたら、いつも元気なあの男が予想外な事を言った
懐かしい空気に思わず変に笑ってしまった
でも、本題はここから、、、
ちょっと背筋が伸びる
みんな察してくれたのか、椅子に座ってこちらを見る
驚いているのか一気にみんな、フリーズしてしまった
あまりの沈黙のくすぐったさに、思わず皆んなの顔色を伺った
怒られる覚悟で恐る恐る今の現状を話した。自分なりに精一杯言葉を選びながら喋ったつもり。
もう覚悟は決まってる。どんな罵声も受けるつもり
と、やっとメンバーが口を開いた
やっぱ、暖かいグループだなぁ。本当に。
普通はさ、「配慮しろよ!」とか責め立ててもおかしくないでしょ?俺だって悪いんだから
なのにさぁ…
誰一人として責めないの
もしかして俺って_____
強運?笑













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!