第29話

三次試験⑤
1,030
2025/01/02 03:55 更新



扉から出てきたのは顔や頭に針が沢山刺さってる人だった。





あなた
(なんか凄い刺さってるけど痛くないのか…?)



ヒソカ
ヒソカ
やぁ♦︎



その人に対してヒソカはひらり、と手を振った。




あなた
…知り合い?

ヒソカ
ヒソカ
うん♥︎


あなた
さいですか…



この人もヤバそう…類は友をなんとやら。



ヒソカ
ヒソカ
そうだ♦︎イr──じゃなかった
ヒソカ
ヒソカ
ギタラクルもやる?ババ抜き♥︎



ギタラクル
ギタラクル
カタカタ




えぇ…何か音が鳴ってる…()




ヒソカ
ヒソカ
やるってさ♥︎


あなた
…ほんとに同意してるか?







今度は3人でババ抜きを始めて少し経った頃、再び扉が開いた。


?
?
全く、手間かけさせやがって…これで1番…って



スキンヘッドの人が出てきたが、ババ抜きをしている僕らを見るなり、1番では無いことを悟って、


?
?
は、はは…ババ抜き…



と引き攣った笑みを浮かべるのだった。








それから数回やったババ抜きは各々が同じ数ずつ勝っていたので、総合的な勝敗が決まらずに全員引き分けになった。



ヒソカ
ヒソカ
楽しかったけど、飽きちゃった♠︎



あなた
それじゃ、解散だね。俺はお暇させてもらうよ




そう言ってヒソカ達から背を向けて去ろうとすると、

後ろから何かに引っ張られた。


あなた
わっ


ぽす、と僕の背中が後ろにぶつかる



ヒソカ
ヒソカ
ババ抜きが終わった途端に離れるなんて酷いじゃないか♦︎



私の後ろから腕が回ってきて、抱き締められる。



あなた
……何してんの?



やや引き気味に質問すると、


ヒソカ
ヒソカ
ん?ハグだけど?




すっとぼけたような返答が返ってきた。




こいつ、わざとだな。


あなた
あっそ




面倒くさくなったので適当に返事をする。



私の体を抱き締めている腕を引き剥がそうとするが、無理だった。



…初めて自分の腕力が非力であることを呪いたくなった。





かと言って、能力で吹っ飛ばすのも面倒臭い。こいつの事だから相応の威力がいるだろう。


となると、塔を破壊しかねない。それに、その威力を出したら疲れるから嫌だ。



あなた
はぁ……、せめてもう少し離れろ


ヒソカ
ヒソカ
やだ♥︎





最悪。


あなた
これの何がいいのか…
あなた
それに、お前のせいで今こうしてる間にも見えないけど大事な何かが無くなっている気がしてならないんだが?


ヒソカ
ヒソカ
大丈夫、何も減らないよ♥︎
あなた
それ、変態が言う典型的な台詞では?





ふと、視線を感じて右を見ると、ギタラクルが憐憫の眼差しを私に向けた後、

視線をヒソカに向け、軽蔑した目で見ていた。






やめろ。自分が惨めになってくる。







ほんとに最悪だ。ヒソカ( 奴)と関わると碌な事にならない。





私は深々とため息をつくのだった。





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