扉から出てきたのは顔や頭に針が沢山刺さってる人だった。
その人に対してヒソカはひらり、と手を振った。
この人もヤバそう…類は友をなんとやら。
えぇ…何か音が鳴ってる…()
今度は3人でババ抜きを始めて少し経った頃、再び扉が開いた。
スキンヘッドの人が出てきたが、ババ抜きをしている僕らを見るなり、1番では無いことを悟って、
と引き攣った笑みを浮かべるのだった。
それから数回やったババ抜きは各々が同じ数ずつ勝っていたので、総合的な勝敗が決まらずに全員引き分けになった。
そう言ってヒソカ達から背を向けて去ろうとすると、
後ろから何かに引っ張られた。
ぽす、と僕の背中が後ろにぶつかる
私の後ろから腕が回ってきて、抱き締められる。
やや引き気味に質問すると、
すっとぼけたような返答が返ってきた。
こいつ、わざとだな。
面倒くさくなったので適当に返事をする。
私の体を抱き締めている腕を引き剥がそうとするが、無理だった。
…初めて自分の腕力が非力であることを呪いたくなった。
かと言って、能力で吹っ飛ばすのも面倒臭い。こいつの事だから相応の威力がいるだろう。
となると、塔を破壊しかねない。それに、その威力を出したら疲れるから嫌だ。
最悪。
ふと、視線を感じて右を見ると、ギタラクルが憐憫の眼差しを私に向けた後、
視線をヒソカに向け、軽蔑した目で見ていた。
やめろ。自分が惨めになってくる。
ほんとに最悪だ。ヒソカと関わると碌な事にならない。
私は深々とため息をつくのだった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!