第42話

???
750
2024/12/30 14:02 更新
注意!!






rk(→)Lt
があります!!!
先に言っておきますが
Lt?→rkはないです!!!


地雷じゃなければお進み下さい!!!
Side ルカ
hn
hn
「?ルカにい、どっか行くの?」
昼下がりの土曜日、出掛ける準備をしていると
ヒナに声を掛けられる。
rk
rk
「ああ、ちょっと出かける。
19時には帰る」
具体的なことは伏せながらも肯定する。
hn
hn
「そ?りょーかい。
じゃあついでに何かお菓子買ってきて!」
rk
rk
「覚えてたらな」
hn
hn
「それ絶対買ってこないやつじゃん!」
rk
rk
「そんじゃ行ってくるわ」
hn
hn
「いってらっしゃーい!」
そう軽く喋って家を出る。







そして集合場所の駅前に着く。
rk
rk
(15分前か…)
スマホで確認すると13時45分。
集合時間は14時だから少し早く着きすぎた。




時間潰しにXを見ていると
Lt
Lt
「あれ、ひなにいじゃん」
ラテさんが声かけてきた。
rk
rk
「…?」
てっきり別人格になってから来るもんだと思ってたから首を傾げる。
Lt
Lt
「え、何?」
rk
rk
「いや…え?」
Lt
Lt
「私はちょっと1人で出かけt
rk
rk
「なんでラテさんの振りしてんだ?」
最初は騙されたが普通に真似てるだけだと思い
そう問う。
Lt
Lt
「え…?振り、ってなんの…」
rk
rk
「お前が言ったんだろ。
『何回も会ってるんだからすぐ気づけ』
って」
戸惑う振りをしてるが何で信じると思ってんだコイツ。
Lt
Lt
「…はぁ」
Lt?
Lt?
「面白くないですね。…もうちょっと
騙されてあげるのも優しさですよ?」
少し溜息をつかれそう返される。

そもそもお前が前すぐ見抜けって言ったんだろ。
それで今度は面白くないって…めんどくさ。
そして余計なお世話だわ。
rk
rk
「それで今日来たわけだが…すぐ話しては
Lt?
Lt?
「」
rk
rk
「くれないよな。なんとなく知ってた」
話してくれる奴ならこんな面倒なわけないし。
Lt?
Lt?
「察しが早くて助かる!」
Lt?
Lt?
「別に話すこと自体は本当にいいんですが、先にショッピングに付き合ってほしいんですよね!」
分かっててもめんどくさいな。
Lt?
Lt?
「因みに拒否ったら教えないですからね!」
rk
rk
「はいはい分かってる」
Lt?
Lt?
「ならよろしい!」
半ば諦めで言うと無邪気な笑顔を俺に見せてくる。

買い物の付き合いならヒナアイツで慣れてるし
どうってことないだろと高を括る。
rk
rk
「それでショッピングっつっても
どこ行くんだ?あっちのモールか?」
Lt?
Lt?
「ですです!」
俺が指さしながら訊いたのは
ここから徒歩15分のところにあるモール。

どうやらコイツはそこに行きたいらしい。
Lt?
Lt?
「それじゃあレッツゴー!」
そう言いながら俺の手を取って繋ぎ、
そのまま歩こうとした。


いやちょっと待て!!!
rk
rk
「何だよこれ!?」
Lt?
Lt?
「何って恋人繋ぎだけど?」
rk
rk
「いやそれは分かる!!」
心底不思議そうな顔で見つめて来るけどそうじゃない!
Lt?
Lt?
「まあまあまあまあ」
Lt?
Lt?
「…もしあまりにも嫌なら振りほどいてもいいよ。ひなにいならできるでしょ?」
rk
rk
「いやまあできるけど…」
そんな哀しそうな作り笑顔を浮かべられると
離した時に罪悪感があるだろ…。

振りほどくか少し考えていると
ふと、前めめさんがラテさんには歩行障害があると
言っていたことを思い出す。

何か急に足が痺れて動けなくなったりするとか。
歩いてるときに急に痙攣したら倒れたりするよな。

じゃあ何かあった時すぐ助けれるように
繋いでた方がいいか。



そう自分に言い聞かせて
rk
rk
「…このままでいい」
Lt?
Lt?
「じゃあ改めて行こう!」
そうしてモールまで歩いた。

rk
rk
「で、何するんだ?」
Lt?
Lt?
「急かすな今考えてる」
rk
rk
「考えてなかったのかよ」
Lt?
Lt?
「うーん、決めた!まず服屋!」
そう言いながら俺の手を引っ張り連れてかれる。






Lt?
Lt?
「ねね、右と左のやつ、
どっちがいいと思う?」
そう言いながら2着見せてくる。
rk
rk
「じゃ右」
適当に返す。
Lt?
Lt?
「まあ買わないけど」
rk
rk
「じゃあ今の時間なんだったんだよ…」
Lt?
Lt?
「無意味に思える時間も
大事なんよ…(?)」
そう会話してアイツは持ってきた服を戻しに行った。






そして次は文房具や小物とか売ってる雑貨屋に
連れてかれる。
Lt?
Lt?
「あの人が気に入りそうなアクセサリー
何か一つ渡して」
rk
rk
「…なんで?」
別にラテさんの誕生日が近い訳じゃない。
3か月以上先のはず。
Lt?
Lt?
「あの人明後日から入院じゃないですか
入院してる時って基本一人で何か寂しい時や不安な時があったりするんですよ」
Lt?
Lt?
「だから何か実用的で残るものを見舞いの
タイミングで持ってきて、そして渡して」
Lt?
Lt?
「理由なら私が考えてあげますから。
例えばお守り代わりだーとか一人で
選んだことを伝えたくないなら妹と
選んだとでも言えば、陽菜ちゃんなら
乗ってくれると思いますし」
Lt?
Lt?
「もし私が見てあの人の記憶に
残ったりしても嫌ですから私は隣の店
行ってますね!買い終えたら声かけて!」
そう言って俺を置いて店を出ていった。





rk
rk
(と、言われてもなんだが)
自分のアクセサリーは買うことはあれど、女物など誰かに贈ることがないのでどれがいいかあまり分からん。
これ完全にセンスだよな…。


スマホで軽く調べてみるが基本恋人に贈る用が出てくる
まあ普通友人にはあんま贈らないし当たり前だが。

ヘアピンはラテさん幾つか持ってそうだしいらないよな
イヤリングは…前耳痛くなったて言ってたし。
シュシュはめめさんやみぞれさん程髪長くないし
これもあんまいらないか?

いやでも三つ編みの時に結ってるしさっきの二つに
比べたらまだいいのか?






色々な悩み、結局シュシュにする。
だけどシュシュと言ってもここにあるだけで2,30ある。

ラテさんといったら緑だし緑にしようと思ったが
rk
rk
(…)
何となく、赤にした。

会計を済ませ、アイツを探しに隣の雑貨店に入ると
Lt?
Lt?
「…」
目を輝かせながらゆるキャラ化した小さな黒猫の
ぬいぐるみをじっと見つめていた。
rk
rk
「そんな見るくらいなら買えばいいだろ」
Lt?
Lt?
「うわっ!?びっくりした…」
Lt?
Lt?
「いや買えませんよ。あの人が表に出た時身に覚えのない物があったら怖いでしょ」
rk
rk
「…そうか」
Lt?
Lt?
「で、買えた?」
rk
rk
「ああ」
Lt?
Lt?
「じゃ次はゲーセン行こ」




その後も幾つか連れ回され、3時間くらい経った。







Lt?
Lt?
「っともうそろそろ出ますか!
話は私の家でしますから」
rk
rk
「いやここで話せばいいだろ」
Lt?
Lt?
「あのね?こんな大型ショッピングモール、他の人に合わない確率もゼロではないんよ」
rk
rk
「3時間も滞在して今更…」
Lt?
Lt?
「まあまあ、思い出作りしたかったし」
Lt?
Lt?
「ということで今から私の家行くよ!」
そう言ってラテさんの家に向かう。










Lt?
Lt?
「ということで話していこうと思いましたけど」
rk
rk
「どういうことかは知らんがまだなんかあるのか?」
Lt?
Lt?
「おなかすいたんで何か作ってください、
冷蔵庫に入ってるもの適当に使って」
rk
rk
「えお前料理できないん?」
Lt?
Lt?
「じゃあ聞くけどゲーム実況見てるだけで一流のプロゲーマーになれると思いますか?」
rk
rk
「それとこれとじゃちょっと違うと思うが…無理だな」
Lt?
Lt?
「じゃあ無理です。
ダークマターしか作れません」
笑顔で言うことじゃないだろ。
rk
rk
「…じゃあそこで待ってろ」
Lt?
Lt?
「おっけ!」



アイツがリビングに行ったのを確認し
さっそく取り掛かる。









Lt?
Lt?
「…美味っ!」
料理を一口食べ、コイツが言葉を零す。
俺が作ったのは簡単に作れるものだったが
目を輝かせながら言われると少し嬉しい。


基本俺が作ったがまあ流石になにもしないのは
申し訳なかったのか箸と飲み物の準備だけはしてた。
rk
rk
「そりゃ結構料理してるからな」
rk
rk
「…そういえば」
Lt?
Lt?
「?」
rk
rk
「お前が猫のぬいぐるみ見てた時あっただろ?」
Lt?
Lt?
「うん」
rk
rk
「で買わない理由がラテさんに見つかったら怖いって」
Lt?
Lt?
「そうだけど」
rk
rk
「じゃあ金が少し減ってたり
食材が一部無くなるのは大丈夫なのか?」
物は買ってなかったがゲーセンで
ユーフォ―キャッチャーをしたりマリカしたりして
カフェでシフォンケーキ食って金を使い、
こうやって家にある食材使ったわけだが
コイツはそこのとこどう考えてるんだ?
Lt?
Lt?
「…」
Lt?
Lt?
「あの人が入院の準備に追われポンコツになってることを信じます」
少しの沈黙の後自信なさげな声が聞こえた。
rk
rk
「何も考えてなかったのか…」
Lt?
Lt?
「まあ…きっと多分もしかしたら大丈夫ですよ」
その後も喋りながら飯を食って、
後片付けしていざ本題に入る。




Lt?
Lt?
「ではまず、ノートを返してください」
rk
rk
「いや俺が盗ったわけじゃないんだが」
そう言いながらノートを手渡す。
Lt?
Lt?
「…因みにですが中身を見たのは?」
rk
rk
「俺とめめさんと八幡さんとガンマスさん」
Lt?
Lt?
「…あの人は見てないですよね?」
rk
rk
「見てないな」
多分。めめさんが俺らに見せる前に見せてたら知らん。
Lt?
Lt?
「ならいいです」
Lt?
Lt?
「じゃあ琉伽が見て気になったやつから答えてきます!」
そう言ってノートを開き俺に見せてくる。
…だったらこれさっき渡す必要なかっただろ。
余計な言葉は飲み込み、
小手調べに純粋に気になったところから訊く。
rk
rk
「BCは黒く塗りつぶされてるがなんて書いてあったんだ?」
Lt?
Lt?
「初手それですか…。Bは自分でCは…」
Lt?
Lt?
「…なんでしょうね?」
rk
rk
「答えないのか」
答えを濁され、不満気味に言う。
Lt?
Lt?
「いやまあ…うん。忘れた」
Lt?
Lt?
「まあここで黙ったら信用が地に落ちそうですしAとBの説明をします」
rk
rk
「元からお前への信頼はないけどな」
Lt?
Lt?
「あはは…。Aは【友人】。周りの友達
から励まされ立ち直り前を向く」
Lt?
Lt?
「だけどこれだけだと弱い。
現にあの人は完全に前を向けてない。
…進めてない」
Lt?
Lt?
「Bは【自己】。もう一人の自分…
つまり私があの人の前に現れて
乗っ取ろうとしてくるから止めて
生きる意志を高める」
rk
rk
「…?今も乗っ取ってるだろ」
Lt?
Lt?
「こういう一時的なのではなく一生です
…先に言っておきますが本当に
乗っ取るわけじゃないですからね?」
rk
rk
「じゃなかったら今すぐぶっ飛ばしてた」
Lt?
Lt?
「あらららら、怖いですね」
Lt?
Lt?
「でまあ今のところはBで進めてますね」
Lt?
Lt?
「それであくまで9月の時に書いたやつですがBを少し詳しくしたのが仮の計画ですね」
Lt?
Lt?
「まさか2か月以上かかるなんて…しかもまだ全員とは仲直りしてないんでしょ?」
Lt?
Lt?
「そこのところはどうなってるんですか?」
rk
rk
「どうって…一応策は考えてるが」
Lt?
Lt?
「…もしかして前私と会話した時の
録音でも流そうと思ってます?」
rk
rk
「なんで知って…!?」
Lt?
Lt?
「私あの人と違ってすぐには寝れないんですよ。だからしっかり聞こえてましたよ」
Lt?
Lt?
「録音を終了するときの音!」
Lt?
Lt?
「で、使おうとしてたのは本当なんですか?」
rk
rk
「……本当だ」
Lt?
Lt?
「まあ仲直りしてくれないとこっちとしても困りますが、いつまでも残されても困るんですよね…」
Lt?
Lt?
「だから条件!」
rk
rk
「条件?」
Lt?
Lt?
「はい!これらの条件を飲んでくれるなら仲が良好になるまでは残してていいです」
Lt?
Lt?
「でその条件……の前にデータあります?
流石に2か月以上も前の会話なんて
覚えてないので」
スマホにある録音データを流して様子を見る。

反応は少し渋い。……そして少し考えた素振りをして
Lt?
Lt?
「あー、でしたら後半の部分、
編集してください」
俺にそう指示する。
rk
rk
「編集?」
Lt?
Lt?
「そうです。琉伽がどこまで流すか
知りませんが変なところで切ると
不自然だと思われます」
Lt?
Lt?
「それにこれですと
私が玲ちゃんたちに思ってほしいこと
とは少し離れちゃうんですよ」
Lt?
Lt?
「私にはただただ怒りや憎しみを思って、そしてあの人を被害者だと強く感じ欲しいんです」
Lt?
Lt?
「いっそのこと、撮り直しますか!」
Lt?
Lt?
「では私が途中から話始めますので適宜反応してください」
Lt?
Lt?
「間違っても笑うなんてことしないで
くださいね?何回もはやりたくないので」
Lt?
Lt?
「琉伽も意外と演技できるんですね!」
rk
rk
「まあアモアスとかで騙し合う時に
嘘ついたりするからな」
Lt?
Lt?
「嘘を吐くのと演技は少し違いますが…
現に桜ちゃんは壊滅的ですし」
Lt?
Lt?
「でもやっぱり一番うまいのは芽々ちゃんですね!琉伽は文化祭の劇見ました?」
rk
rk
「いや、見てない」
Lt?
Lt?
「勿体ないですねー。芽々ちゃんと
…あの熊耳つけてる子」
rk
rk
「ぜんさん?」
Lt?
Lt?
「そうその人!その2人の演技が
とっても良かったんですよ!」
rk
rk
「へー」
Lt?
Lt?
「興味ないにしてももう少し
取り繕ったらどうですか?」
Lt?
Lt?
「でその編集した奴なら月曜まで
残しといていいですから」
Lt?
Lt?
「いやもう…正直録音のことは
忘れかけていましたがここにも書いた
通り『私』の存在が分かるようなものは
全てなくしたんです」
Lt?
Lt?
「だから……あ」
Lt?
Lt?
「あ待って…待ってマジか」
rk
rk
「え何どうした?」
Lt?
Lt?
「あ完全にやらかした」
Lt?
Lt?
 「いやなんで忘れてたんだ…
先週まではちゃんと覚えてたのに。」
Lt?
Lt?
 「芽々ちゃんにあげたやつの回収、完全に忘れてた…」
rk
rk
「…?」
Lt?
Lt?
「まあもうこれは後で何とかするか…」
Lt?
Lt?
「であと他に気になることは?」
rk
rk
「……そういえばなんだがもう5時間くらいはお前のままだよな?」
Lt?
Lt?
「まあ、そうですけど
それが何?」
rk
rk
「長時間代わってても大丈夫なものなのか?」
Lt?
Lt?
「いや?やばいけど」
rk
rk
「は」
ケロっというコイツに素っ頓狂な声を出す。
Lt?
Lt?
「本来は人格が交代したって命に関わってくることはありませんが、あの人は今脳に腫瘍があります。そんな状態で他人格が操作したら脳への負担は大きいですよ」
Lt?
Lt?
「長時間代われば代わるほど」
rk
rk
「じゃあさっさとラテさんに戻れよ!!」
Lt?
Lt?
「そんな怒鳴らなくても…。あの人来週には手術しますし、本来の余命が極端に短くなるってことはないです」
Lt?
Lt?
「全てを伝えて琉伽を家から出したらすぐ戻りますよ」
rk
rk
「…じゃあこれが最後の質問」
rk
rk
「なんでお前はこんなことをした」
Lt?
Lt?
「…?皆からあの人が嫌われるように仕向けたことについてですか?」
rk
rk
「ああ、もっといい方法があったはずだろ!?」
さっきのこともあって少し感情的になる。
コイツにどういう意図があっただろうとラテさんが
傷ついて苦しんだ事実は変わらない。
Lt?
Lt?
「…そうですね。もっと良い方法はあったと思います」
Lt?
Lt?
「ですが、それは全てたらればの話。
今最低最悪の状況にはなってない
…それでいいじゃないですか」
rk
rk
「…」
Lt?
Lt?
「…これくらいですね。強いて言うならあと私の
rk
rk
「…?」
rk
rk
「すまん、何て言って…
ガンッ

身体の力が抜け、テーブルに頭をぶつけそのまま伏せる
痛みはあるがそれ以上に眠く瞼も開かない。





意識が飛びそうになった時

Lt?
Lt?
「……警戒を怠っては駄目ですよ  
何せ、貴方の目の前にいるのは











Lt?
Lt?
目的の為なら全てを犠牲にする女、
なんですから!」
そんな言葉が聞こえた。
Side ラテ?



Lt?
Lt?
「やっぱ即効性というだけあって
早いですね」
眠ったのを確認し、席から立ち近寄る。
飲み物に盛ったのは睡眠薬。一切疑わず琉伽は飲んだ。
Lt?
Lt?
「ただ素直に全部話して帰らすわけ
ないじゃないですか!」
Lt?
Lt?
「ギブアンドテイク、
何か貰ったら返すのが普通でしょ?」
そこまで発し、
何とか琉伽をすぐそこのソファまで運ぶ。
Lt?
Lt?
「…バカですね」
こんな状況になっても
可愛らしい無邪気な寝顔を晒して。
Lt?
Lt?
「…少し、昔話をしてあげましょう」
Lt?
Lt?
「2か月前あの人が倒れました
…いや、私が倒れさせました」
Lt?
Lt?
「味方を作るためですよ。
勿論、あの人の」
Lt?
Lt?
「ああでもしないとまともに
対話することが難しいと思って!」
Lt?
Lt?
「そしたら貴方が
…琉伽が助けてくれました」
Lt?
Lt?
「最初の賭けは成功して安堵しましたが
想定外のことを私は見つけたんです」
Lt?
Lt?
「何故琉伽は助けたんですか?」
Lt?
Lt?
「倒れた人を放っておけなかったから?
それもあると思いますが違いますよね?」
Lt?
Lt?
「好きだったんですよね、
あの人のこと」
Lt?
Lt?
 「…自覚してるかは知りませんが」
Lt?
Lt?
「最初は私も気づかなかったけど
琉伽があの人を想って私に怒鳴った時
すぐに分かりました!」
Lt?
Lt?
「あの人に惚れてると知ったから
私は協力させたんです」
Lt?
Lt?
「だからこの後のことにも協力させるのですが」
さっき話したプランC。
濁したけど本当は子を成すこと。
だって子を成したらそうそう死のうなんて
思わないじゃん。


最初はあの人の振りをして告白し、
「手術が怖い」「人肌が恋しい」とか言って
抱いてもらうつもりだったけど万が一にも断られる
可能性があったから薬を使ってより確実な方にした。


それにもし途中で起きてもあの人を好いてるなら
最悪夢とか言って上手く丸め込めばいいだけだし。
Lt?
Lt?
「もし私が気づかなかったら
こんなスパイみたいな真似事、
させなかったんですから!」
Lt?
Lt?
「あの人の味方は欲しかったけど
共犯者は別にどうでもよかったので」
Lt?
Lt?
「…私言いましたよね。
『今日は思い出作りの為に連れ回した』と」
Lt?
Lt?
「私の?いやいや、
私は別に思い出も何もいらないですし」
あの人が生きていればそれだけでいい。
Lt?
Lt?
「……琉伽のですよ」
Lt?
Lt?
「ここまで協力させて、
そして残る一仕事に協力してもらうので」
Lt?
Lt?
「私が出せる報酬はそれくらいしか
ありませんから!」
Lt?
Lt?
「知ってますか?人の思い出って自分の
都合のいいように美化されるんです」
Lt?
Lt?
「数年後、この日を思い出した時に貴方の隣にいたのはあの人だって思えるんです」
Lt?
Lt?
「でああ、そうそう。さっきは琉伽が倒れたので遮られましたけど改めて伝えますね!」
Lt?
Lt?
「…私の正体です」
Lt?
Lt?
「私は」
【あの人の1年前の記憶を模倣したただの人格】
Lt?
Lt?
「です」
Lt?
Lt?
「そもそも私が生まれたのは去年の8月下旬」
Lt?
Lt?
「あの人が家に引きこもり葬式に出るまでの数日間、その期間で生まれました」
Lt?
Lt?
「あの時からはずっと鳴りを潜めただただチャンスを伺ってました」
Lt?
Lt?
「ただこれだけだと私が態々1年前のあの人を演じた理由にはなりません」
Lt?
Lt?
「これはプランBにつながってきます」
Lt?
Lt?
「言ったでしょ?もう一人の自分が乗っ取りに来るって」
Lt?
Lt?
「ただの別人格でも十分だとは思いますがせっかくなら過去の自分…それこそ私が生まれた頃のあの人なら今の幸せを妬みどん底に突き落としたと言っても筋は通りますしリアリティが増します」
Lt?
Lt?
「だから過去のあの人の記憶を模倣したんです」
Lt?
Lt?
「一発本番となると失敗する可能性もあったので琉伽や響華ちゃんの前でも練習を兼ねて昔のあの人の振りをしてたんですけどね」
Lt?
Lt?
「だから私が貴方たちを呼ぶときは名前呼びなんです。正直結構馴れ馴れしい感じはしましたが別にいいかなと」
Lt?
Lt?
「ですけどこんな口調、一年前でもしてません」
Lt?
Lt?
「…実況者のラテの真似ですよ。
あくまで最初の頃のですが」
Lt?
Lt?
「実況者の自分を真似て今の自分に成り代わりに来た過去の自分、なかなかいいとは思いませんか?」
Lt?
Lt?
「でもまあ…反応を見るからには然程うまくできてなかったみたいですが」








Lt?
Lt?
「っと長話はこのくらいに
しておきましょう!薬もどのくらい
続くか分からないですし」
一息置いて彼に跨る。頬を撫でると暖かい。
そして彼の服に手を掛けたところで
Lt?
Lt?
「…」
躊躇う。本当にすべきことなのか。
勿論これをしたらきっとあの人は生きようと思える。




だけどこんなの誰も望んでない。
そもそも現状でも十分でしょう。
これ以上部布石を置く必要もない。

あの人を、彼女らを信じるべき。



そこまでを自分に言い聞かせて
Lt?
Lt?
「…」






Lt?
Lt?
「……やめますか」
降りて毛布を持ってきて掛ける。
Lt?
Lt?
「貴方をこの計画に巻き込んだ意味を3割なくしてしまいましたがもういいです」
Lt?
Lt?
「私はあの人を信じることにしました」
Lt?
Lt?
「だから………もう、いいです」
そう呟き、彼が起きるまで傍で待ち続けた。








Sideルカ
rk
rk
「…んぁ?あれ俺…」
Lt?
Lt?
「あようやく起きました?」
Lt?
Lt?
「よくもまあ人の家で2時間も寝れましたね。帰ってから寝れます?」
時計で時間を見ると7時30分。
喋ってたのが19時過ぎだったから
そんな2時間も立ってないと思うが…。
Lt?
Lt?
「時計は止まってからあの人変えてないので見ても意味ないですよ」
Lt?
Lt?
「今は21時半です」
rk
rk
「は!?」
スマホで時間を見るとアイツの言った通りで
急いでヒナに連絡を入れようとすると
Lt?
Lt?
「あ、陽菜ちゃんには連絡入れておいたので大丈夫ですよ」
と返される。まあ連絡されてるならいいかと思い、
今から帰るとだけ伝える。
Lt?
Lt?
「それで今日泊まります?それとも帰ります?個人的にはさっさと帰ってほしいんですけど」
rk
rk
「いや帰るけど冷たくね?」
Lt?
Lt?
「琉伽がいる限りあの人を表に出せないってことを理解してもう一度言ってくれます?」
rk
rk
「あそっか」
rk
rk
「じゃ帰るわ」
rk
rk
「…じゃあな」
Lt?
Lt?
「さよなら!」
もう二度と会わない奴に別れの挨拶をして
ラテさんの家を出る。

…正直寝る前の一部はあまり覚えてない。







rk
rk
「これ以上何もできないし、今は」
ラテさんの誤解が解け、
病気が完治するのをただただ願うばかりだ。
11/30

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