第8話

其の五
107
2025/12/28 11:36 更新



私はこの状況を打破しようと考えてみる。正直血に意思があるケースは初めて見る。この巨人をどうにかしなければ…



ガリッ…



血蝕解放───

───終わらない螺旋ネバーエンズスパイラル


あなた
これでいけるとは思わないけど…



巨人の周りを取り囲んだ私の血の剣を巨人に一斉に飛ばしてみるが、巨人の体の表面が少しボロボロになるだけで、効果はあまり無いようだ。


あなた
(もっとちゃんと技磨かないとな…)



どうするかと策を考えていたら向こう側にいる皇后崎くんが自分のつけていた手袋を取り、腕に指を刺し込んで血蝕解放をしているのが見えた。



血蝕解放で造った武器で巨人の腕を這い上がり、首を斬ろうとするが巨人はそれを手で防いだ。


あなた
(これはなかなか前に進めなさそうだな…)
一ノ瀬四季
喚くなよ



とりあえず巨人に1つでもダメージを与えるために武器を造ろうとした時、向こう側にいる四季くんが血蝕解放で銃を造り出しているのが見えた。


一ノ瀬四季
俺は…ここからだ!
一ノ瀬四季
これで戦える!
あなた
(…掴んだのか)



そもそも鬼の血は普通の人間の血とは異なる性質を持つ



鬼の血は「血液の形や強度を自由に変えられる」



自分がイメージした物が脳から発信され



神経だけじゃなく血管にも伝わっていく



そして傷口から溢れた血液にイメージが流れ込み形を造る



脳からの発信だからその者の趣味嗜好・経験にトラウマ等で造れる物が変わる



トラウマが反映される者



趣味嗜好が反映される物



経験が反映される者



造り出す物でその人の人生が垣間見えるとも言われている…



そうして独自の武器を血液で造り出すことを



いつからかこう呼ぶ…



血蝕解放けっしょくかいほう


あなた
おっと…



巨人がまた攻撃をしようと腕を振り上げたため、私は咄嗟に木の裏に身を隠し、様子を伺うことにした。


一ノ瀬四季
こっちだ



巨人が目線を向ける先に四季くんが居た。
一ノ瀬四季
歯ぁ喰いしばれ!



その四季くんの言葉の後に巨人が四季くんの攻撃により真っ二つになる。


一ノ瀬四季
す…すげぇ…
あなた
すごい威力…



ポツポツという音がするなと思えば、四季くんの攻撃の影響で雨も降ってきたようだ。


あなた
雨まで…?うぅ…寒…
一ノ瀬四季
屏風ヶ浦大丈夫か!?
あなた
あっ…そういえば…
一ノ瀬四季
!?



四季くんが1歩踏み出したとたん前に倒れてしまった。


一ノ瀬四季
体が…動かねぇ…
あなた
(まぁ当然のことだね…)
無陀野無人
脱力感で体が動かないだろ
あなた
皇后崎迅
無陀野無人
あれだけ高濃度の血を撃ち込んだから血が足りないんだろ
無陀野無人
無理するな目も霞んでいるだろ



その無陀野先生の言葉を無視し、震えながら立ち上がる四季くん。


一ノ瀬四季
全然 余裕!
あなた
血を使いすぎたら死んじゃうよー
一ノ瀬四季
えぇ!?
無陀野無人
四季はその辺のコントロールがまだまだだな
一ノ瀬四季
そ…そうだ…屏風ヶ浦を…見てくれよ…
一ノ瀬四季
血ぃ…使い…過ぎてると思…う…から…
一ノ瀬四季
俺は…後で…いいか…ら…
一ノ瀬四季
屏風ヶ浦を…手当て…して…くれ…
あなた
(優しい子なんだね)
無陀野無人
当然…



そう言いかけた無陀野先生の背後から皇后崎くんが襲いかかるが、無陀野先生はそれを咄嗟に防いだ。


あなた
(さすが…)
皇后崎迅
そんな奴らどうでもいいだろ
時間がもったいねぇ
無陀野無人
応急処置しないと危険だったら?
皇后崎迅
俺には関係ない
あなた
無陀野無人
関係ない…か
無陀野無人
生徒を分別するつもりはないが…
無陀野無人
嫌いだよお前みたいなタイプは









最後まで見てくださってありがとうございます!!
更新サボってすみませんでした…
妖宵ちゃんの立ち位置というか…なにさせようかとかが難しくて結局木の影で見守らせるということになりました…トホホ
そういえば桃源暗鬼練馬編終わりましたね…泣きました🥲︎
次の日光・華厳の滝編も楽しみです!!

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