頭痛い。
咳も出るし、喉も痛い。
喉痛いから咳する度に鋭い痛みが襲いかかる。
どうしよう。どこで貰って来たんだろ。
またどこかで倒れちゃいそうだな。
今日誰も家にいないし、
目の前に謎の建造物が建っている。
小人がよいしょよいしょと木材を運んでその建物を広げていっている。
思い出そうとしていると目の奥が痛くなる感覚があった。
早くこの痛みを引かせようと寝ようと努力する。
だが寝ようにも、あらゆる場所が痛くて寝れない。
震える指先で打ち間違えながらも彰人と絵名に連絡をした。
ふたりがもし家に帰ってきたら、
彰人は多分息切れして戻ってきそうだな。
絵名はちょっとキレ気味で部屋に入ってきそう。
「なんで朝のうちに言わないの!!」とか言って。
スマホを近くにあった机に置き目を瞑った。
少しづつ目を開ける。
誰かいるかなと淡い期待を抱きながらふらふらとリビングへ進む。
階段を踏み外しそうになりながらも、なんとかリビングへありつけた。
きょろきょろと周りを見てみるが、誰もいない。
あぁ、失敗した。スマホ見てこればよかった。
おそらく返信か、既読はつけてくれているはず。
しかたない、と玄関に進み、彰人の靴か絵名の靴がないか、を見てみた。
どっ、と不安が押し寄せてくる。
ひとりはこわい。
だれか。
となりにいてよ。
涙がぽろっと出てくる。
それは床にただ落ちていく。
その瞬間ガチャ、と誰かが帰ってきた。
へなへなとへたりこんでいる私を見てそういう。
ぎゅっと抱きしめてくれた彰人。
走ってきてくれたのだろう。
少し息が浅い。
熱のせいか、外の温度のせいかわからない。
だけど、すごくあたたかかった。
謎の建造物のやつ、私が実際に見たヤツなんだよね(
なんかすんげーキモかった()
いつか書きたかった体調不良回。
体調不良は大好物です。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。