俺は既にスタジオを出てある場所に向かっていた。
俺は初めて・・・いや、2回目電車で会った時のことを思い出していた。
そして、あなたの下の名前も近くにいた。
また会うなんて保証あるわけないのに、なんだかここを通ったらどこかでまた会える気がしていた。
わたしは、剛(ごう)君に声を掛けられ、
あの時は咄嗟に逃げちゃったけど・・・・今なら・・・
ふ、フルネーム?それにこの声!
振り向くと・・・・
今1番こえがききたくて、会いたかった人がいる!
剛(ごう)君は定期を差し出し・・・
と私がその定期を
と受け取ろうとした瞬間、
剛(ごう)君に抱きしめられた。
ここ、意外と人が通るから
さらにぎゅっとされて・・・・
思わずそう答えていた。
こんなに人が通る目立つところで私たちはしばらく抱き合っていた。
それを見ていたのは、メンバーで。
おれたを見守った坂本君はV4を無理やり引き連れてスタジオに戻って行った。
そして名残惜しそうに手を振るあなたの下の名前。
そして俺は電車に乗り込み、スタジオへと向かったのだ。
そしてさらに数日後。
そこには、手を繋ぎ真也さんの結婚パーティに参加するふたりがいた。
剛(ごう)は結局、行くことにしたらしい。
ちゃんと報告したいんだってさ!
かれらしいよね。
剛(ごう)と、あなたの下の名前ちゃんは仲良く手を繋ぎ、主役のふたりの前に来た。
あなたの下の名前は何故か黙っている
真也さんの結婚相手の人があなたの下の名前にブーケを渡した。
ここのカフェのスタッフ、全員知っていたらしい。
結婚パーティが終わり、2人で帰り道を歩いていた。
と意地悪を言ったつもりなのに、
ストレートな答えに、そこらじゅうの音が止まったかのようにしずかになった。
ちょっと!ちゃんと考えて答えてる?
遠回しのプロポーズなの?
剛(ごう)君が、私を見つめる瞳が真剣になる。
わたしのこどうは、あの時より高鳴っていた。
それが聞きたかった!
そして、
そして私たちは見つめ合い、しずかに唇を重ねた。
私も誓います!!
きっとあなたと一生幸せになります!!
終わり
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。