第4話

天井
34
2025/11/02 15:02 更新
気がついて目に入ったのは白い天井。


いったい此処は?


私どこにいるの?







あなた
いった…




腹部に鈍い痛みを感じる。


熱もあるような気がして頭がまわらない。







あなた
誰?



ふと下に目をやると見知らぬ男が
私の手を握ってベッドの傍らに突っ伏していた。






テソン
テソン
あなた?








急に男が起きてビックリした拍子に手を振り払ってしまった。








テソン
テソン
あ…ごめん
あなた
ごめん…
テソン
テソン
目が覚めて本当によかった






知らない男は急にボロボロと泣き始めた。




よかった、よかったと何度も繰り返しながら。








そんな状況をのみこめない私は、
ただ彼を見つめる事しかできなかった。





テソン
テソン
先生呼んでくるから




男はクシャクシャになった顔を拭いながら部屋を出ていった。








あ、ここは病院なのか…。



自分の腕に刺さった点滴を見て納得した。











あなた
先生、お腹が痛いです。




2カ所、手術をしたからとの事だった。



なんで手術なんかしたんだろう、思い出せない。







テソン
テソン
入院してる間、僕がそばにいるからね
あなた
……誰?
テソン
テソン
え?








先生と男の顔がこわばった。





なんか私、変なこと言った?







テソン
テソン
僕の事、わからない?







ただ頷くことしかできなかった。




先生が言うには
救急車を呼んで私を病院に連れて来てくれた人だそう。






あなた
ありがとう
テソン
テソン
当たり前だよ










それ以上、何も言えずにいた。








テソン
テソン
僕がいたら邪魔かな?






よく状況はつかめていないけど、
悪い人じゃないっていうのは直感的に感じた。



首を横に振ると男は安心した顔をしていた。






テソン
テソン
僕の名前はテソン、
君とは昔からの友達だよ
あなた
テソン…











しばらくして警察が来て私とテソンは色々と話を聞かれたけど、
私の記憶と意識は途中で無くなった。























あなた
あ、れ…?
テソン
テソン
大丈夫?









大丈夫も何も記憶が途中でプッツリ無い。










あなた
わかんない。







困った顔をする彼にそれ以上なにも言えなかった。















私は天を仰ぐように天井を見つめた。


















テソン
テソン
そっか…無理しなくていいよ
あなた
ごめん

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