「 よし、地面が見えるようになったわ 」
掃除をし始めて約3時間
散乱した部屋は瞬く間に綺麗になった
「 あ、もうこんな時間か 」
全ての掃除が終わり、次は彼らのためにご飯を作る用意に入った
どのようなメニューにすればよいか聞いたところ、
とにかく量を多く作ってほしいとセジンさんから言われた
メニューは何なのよ。てか、そんなに食べるんか彼らは
「 え、なにこのごま油の量… 」
「 気持ち悪… 」
とりあえずフライパンを取り出そうと棚を開けると、未開封のごま油が陳列されている
「 業務用まであるし… 」
「 どんだけごま油ガチ勢やねん 」
ほんと変な人が多いなと少し引いたが、
まぁ、こんなにたくさんのごま油があることだし今日はビビンバにしよう
育ち盛りの彼らなら全てたいらげてくれるだろうと10合米を炊いた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。