第11話

🥂
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2022/12/29 10:53




私の術式の弱点





それは、流れる血の量と比例して火力も落ちるという事だ。





私の目が紅いのは私の火力を表している





血を流しすぎると私の目は色素を失い視力も落ちる、その上火力も弱まってしまう





この弱点を知っているのは悟だけだ







轟 あなた
くっそ…





最恐と言われている私、こんな弱点を知られては私は








轟 あなた
あ"ぁっ…もう
轟 あなた
早く死ねよ!





手で銃の形を作り、特級に向けて炎を撃つ




その炎は目的に当たるまで消えはしない





轟 あなた
っ…!!




人差し指を地面に置き、そこに円を書く





その円は線に沿って炎が上がる






円上の炎は空に浮き、呪霊に向けて直線上にぶつかった






轟 あなた
はぁ…はぁ…




私は最後の力で呪霊の目を見て、呪霊が死ぬまで焼き続けた





背中の傷からはダラダラと血が流れ、内臓まで傷が届いてしまったのか鼻や口からも血が垂れてくる






轟 あなた
あー、疲れた





その血を袖で拭いてポケットの中に入っているパイナップル味の棒付きキャンディーを舐めた








そして私はそこに寝っ転がる
狗巻 棘
ツナ…!! 高菜!
轟 あなた
あ、棘の方も終わったー?
おつかれ
狗巻 棘
しゃけ!こんぶ!!おかか!
轟 あなた
あー、流れた血は多いけど
このくらいなら大丈夫
轟 あなた
あー、サングラスひしゃげてるな
狗巻 棘
梅っ…ツナマヨ!




私は、ここに特級がいた事を話した







轟 あなた
私にかかれば余裕なんだからな
轟 あなた
あ、今伊地知呼ぶねー





寝っ転がりながら伊地知電話して車をよこしてもらった





車までは棘におんぶして運んでもらった






釘崎野薔薇
は!?アンタボロボロじゃない!
伏黒 恵
何があった…!
轟 あなた
特級居た
轟 あなた
いやー、背中痛いね
これ口実に護衛サボろうかな



高専に戻ると、野薔薇や恵が駆け寄ってきて私を心配してきた






轟 あなた
とりあえず医務室いってきまーす





ついでに職員室にも寄り、悟がいつも使っているサングラスを盗みつけた





医務室では、背中の傷やらを治してもらい私は自分の部屋に戻る






轟 あなた
つっかれたー…





最近は激務だ。







スマホをチェックすると、雄英からの連絡がチラホラ





今の時間は午前6時、これから雄英に向かわなければならない






背中や、戦闘時に負傷した首や腕などの包帯を眺め呟いた








轟 あなた
見返せるなら…こんな傷…



そう呟いて私は雄英に向かう事にした








五条 悟
あれ、そんな怪我してるの珍しいね!
あとサングラス勝手に盗まないで
轟 あなた
とか言っていつもサングラスくれるじゃん
轟 あなた
雄英行ってから平和ボケだわ
また鍛錬しないとね
轟 あなた
行きたくないけど行ってくる
五条 悟
うん、行ってらっしゃい




最低限のものを持って私はまた伊地知に車で送って貰った






轟 あなた
はぁ…まだ高校生なのに
伊地知
た、大変、ですね…
轟 あなた
本当だよ
…でも雄英行く理由は
轟 あなた
1番近くでアイツらの生死を
握る事ができるでしょ
轟 あなた
私はアイツらを見返す
生かしも殺しも私次第
轟 あなた
それが面白いから仕方なく行くだけ
伊地知
は、はぁ…
轟 あなた
伊地知も悟のパワハラ対処
頑張ってね!
轟 あなた
飴あげる〜
伊地知
や、優しい…
ありがとうございます…





そして私は車をおりた







また、護衛生活に逆戻りだ









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