私の術式の弱点
それは、流れる血の量と比例して火力も落ちるという事だ。
私の目が紅いのは私の火力を表している
血を流しすぎると私の目は色素を失い視力も落ちる、その上火力も弱まってしまう
この弱点を知っているのは悟だけだ
最恐と言われている私、こんな弱点を知られては私は
手で銃の形を作り、特級に向けて炎を撃つ
その炎は目的に当たるまで消えはしない
人差し指を地面に置き、そこに円を書く
その円は線に沿って炎が上がる
円上の炎は空に浮き、呪霊に向けて直線上にぶつかった
私は最後の力で呪霊の目を見て、呪霊が死ぬまで焼き続けた
背中の傷からはダラダラと血が流れ、内臓まで傷が届いてしまったのか鼻や口からも血が垂れてくる
その血を袖で拭いてポケットの中に入っているパイナップル味の棒付きキャンディーを舐めた
そして私はそこに寝っ転がる
私は、ここに特級がいた事を話した
寝っ転がりながら伊地知電話して車をよこしてもらった
車までは棘におんぶして運んでもらった
高専に戻ると、野薔薇や恵が駆け寄ってきて私を心配してきた
ついでに職員室にも寄り、悟がいつも使っているサングラスを盗みつけた
医務室では、背中の傷やらを治してもらい私は自分の部屋に戻る
最近は激務だ。
スマホをチェックすると、雄英からの連絡がチラホラ
今の時間は午前6時、これから雄英に向かわなければならない
背中や、戦闘時に負傷した首や腕などの包帯を眺め呟いた
そう呟いて私は雄英に向かう事にした
最低限のものを持って私はまた伊地知に車で送って貰った
そして私は車をおりた
また、護衛生活に逆戻りだ
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩