最後は里香の口から砲のように光が、月弥の『デスカーン』からは
悪魔で凝縮した強大な力が放たれる。
二つの呪力が真正面から衝突し、凄まじい爆発が起きた。
その爆風は高専の建物や塀を巻き込んで、同心円状に広がった。
高専の敷地はまるで爆撃を受けたかのように破壊されたのだった。
月弥が暗い細道を進みながら呟いている。
あれだけ激しい破壊が行われた高専敷地内は、今や水を打ったように静かだった。
左手腕を持って逝かれそうなの大怪我を負った月弥は塀に寄りかかりながら、
よろよろと進む。
だが、その次はやってこなかった。
月弥の行くさきに見えた人物を目の前にここまでか…と
笑いながらゆっくりとその場に座り込んだ。
そこにいたのは月弥の義弟の百合奈だ。
この場で、志半ばで自分は殺される。
月弥が投げてきたものを百合奈が受け取ると、それは乙骨の学生証だった
百合奈が、高専に着いた時には全てが終わっていた。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。