と、キレながら銃をこちらに向ける男
本当に馬鹿じゃないかなと呆れながら私は男を挑発し続ける
パァンッッッ
銃声が鳴り響いた
だが、それは私に当たることはなかった
何故かって?
引き金を引くより早く、私が術式を発動して結界を張ったからだよ
相手は私に当たることなく、
目の前でからりと落ちた銃弾を見てぽかんとした
私はその隙にスワロウテイルの記録者に合図を送る
合図を見た2人は即座に動き、犯人を制圧
記録者たちに乳目が言っている間に私は呪霊がいる奥へ向かった
奥に行くと、一級呪霊が2体
普通、これくらいの騒ぎなら
こんな一級まではいかないはずなんだけど、と思いながら呪霊を祓い
再び表へと戻った
その後、警察が到着し犯人らは無事警察に引き渡され、
それを確認した私は桜のいる外へ向かった
桜は私を見つけると不安そうに駆け寄ってきたので、
笑ってただいまと言うと安心したようにおかえりと言ってくれた
桜も人質も無事
それに一安心していると声が聞こえ、
振り返ると、さっきの探偵、記録者が立っていた
恵美さんに言われて気が付いた
自分の身を守るためとはいえ、
術式を人がいる場所で使ってしまった
しかも、探偵の前で、だ
私がどう回答すればよいか悩んでいると、
桜が代わりに答えてくれた
桜はこれでいいかと言うようにこちらに顔を向けて微笑んだ
桜の言葉を聞いて、少し怪しんだ顔をしたが
私が微笑みかけると折れて記録者らに帰ろうと言った
話にうまくついていけていなかったのか何なのかはわからないが、
記録者の返事はぎこちなかった





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!