第25話

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2024/06/23 16:54
















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起きないね、ヒョン
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うん……























結局その夜は眠れなくて、

シュアヒョンのそばにいる事にした。


熱のせいで熱くなった手をギュッと握って、

苦しそうに息をしながら眠るヒョンを見つめる。


































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っ…、す…、ちょらッ
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はにっ……、
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…シュアヒョン……
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ねぇ、僕じゃだめ?



























こういう時は、

弟だという事に悔しさを感じる。


もし同い年だったら、

もし年上だったら、

シュアヒョンが躊躇いなく頼ってくれたんじゃ無いか。


そう…、思うんだ。






























ガチャ


















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あ…、スングァナ
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シュアヒョンまだ起きてない?
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うん…ㅎ
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そろそろお前らは寝な
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昨日の深夜からずっとだろ?
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…やだよ、離れたく無い
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スングァナ…
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チャナ、戻ろうよ
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やだっ
























96lineのヒョン達が入って来て、

様子を見に来たようだった。


…いいなぁ、ヒョン達は。


シュアヒョンと歳近いもんね。


頼られるのも、あのヒョン達が先だろうね。


いいなぁ、羨ましい。










………でも、それよりも、

今忘れられないのは、

昨日のヒョンの温もり。


久しぶりに聞いたヒョンの暖かい声。


枯れて震えてても、

それは確かにシュアヒョンの暖かい声だった。
























































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昨日、抱き締めてくれたんだ
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熱のせいだと思うけど、
凄く嬉しかったの
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……凄い、久しぶりで…
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だから離れたくないんです
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できるだけ
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…………そっかㅎ
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じゃあ横に布団敷いてあげるから、
そこで一旦寝なさい
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お前達も無理しちゃダメだよ
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…うん、分かった。

















































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っ"……、ぅ"……























猛烈な頭痛と共に、

体を起き上がらせる。






















_@_
……、?






























周りを見渡すと、

床にはスングァニとチャニが寝ていて、

ウォヌがベッドに頭を乗せて眠っていた。


………何事?


ってか、熱出したの見られた…?










































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はぁ……






















また、弱いところ見られちゃった。





























ガチャ




















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ビクッ
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あ、シュアヒョンおはよう
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ヒョーン!もう大丈夫?
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そうだね、そうだよね。


みんな知ってるよね、僕が熱出したの。


昨日の記憶が無い。全く無い。


だから余計に不安だ。


何か迷惑な事をしてないか、

隙を見せていないか、

弟達をまた傷付けたんじゃないか、

途端にまた不安になる。































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ヒョン…?
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んんっ、シュアヒョン…?
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ヒョン!ご飯食べよ!
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っ…、はぁッ、はぁっ、ヒュッ


































あぁ、嫌だ、来ないで、来ないで、

やだ、ごめん、いやだ、怖い、来るな、触るな、

僕から離れて、来ないでッ______











































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ひょ______
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シュア!
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!!
























怖くて、不安で仕方なくて、

耳をギュッと握りつぶして、

もう何もかもが分からなくなった時、

目の前には心配そうな顔をしたクプスがいた。









































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やめろ、シュア
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お前を傷つけるな
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く、ぷす……
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うん、大丈夫


























不安でいっぱいだった心が、

少しずつ減っていって、穴をつくる。


その穴は埋めように無いほど大きくて、

まるで大きな津波のように

何もかも無くなってしまったような、

そんなぽっかりとした寂しい気持ちになる。


でもそれさえも、大丈夫だと言ってくれるように

スンチョリは僕の手を優しく握って

ギュッと抱き締めてくれた。


ドッと力が抜けて、

スンチョリに寄りかかった。


弟達の視線が僕に向いていることは、

敢えて見ぬふりをしながら。






























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…俺の目見て、シュア
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……
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……1つだけ、答えてくれ






















しっかりと僕の事を見つめるスンチョリを、

僕も真似するようにしっかりと見つめた。


でも________





































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弟達の存在は、
お前にとってなんだと思う?
_@_
え……、?
























その質問は、

僕の喉を詰まらせるのに、十分だった。


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