第121話

第88話 聞こえたのは、鬼の「泣き声」
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2025/11/15 15:17 更新






















女性も私を庇うように守ってきてくれたが、ワンテンポ遅かった。

































四季君の銃を構える音の方が速かった。





























この距離で大量の弾を全て切ることは……不可能である。






























神籬未桜
(あぁ………動きがゆっくりに見えてきた…。)
神籬未桜
(こんな時に望んでいいことなのかわからないけど………っ)






















せめてもう1m離れてほしかった…。



























神籬未桜
(なんて、届かないお願い事だけどね……。)
神籬未桜
(お星さまも、お月様も……見えないまま……か。)



















私は、もう視力がなくなってもいいと覚悟し、






















四季君の攻撃を最大限受け止めようとした。




































だが、次の瞬間、


































一ノ瀬四季 (暴走化)
……!?!?
一ノ瀬四季 (暴走化)
グハッゴホッ……!!!!
神籬未桜
……⁉




















四季君が血を思いっきり吐きだし、辛そうに膝をついたのである。




























どういうこと…?



























さらにこれだけで私の驚きが終わることはなかった。






























耳に聞こえたのは、必死に暴走と戦う四季君の悲痛な声だった。






























一ノ瀬四季 (暴走化)
が……ァア………み………お…………み……k………ど………



神籬未桜
……ッ!!!!!四季君!!!!!
桃寺神門
………は…


















私は、武器を持ちながらも、四季君に何度も叫んだ。

























神籬未桜
四季君……






















神籬未桜
四季君…!!





















神籬未桜
四季君!!!!!


















なんど「四季」という名前をつぶやいただろう……。



















胸が痛い……苦しい……泣きたい……























そんな気持ちを押し殺して、私は叫び続ける。


























そして、私の声が聞こえたのだろうか………。































私の方に、目を向けてきた。






























普通暴走した鬼は笑顔で歯をむき出しにして人を殺す。




















































だが、




































今の四季君の顔は、とても…
































とても辛そうで…………



































一ノ瀬四季 (暴走化)
ギギ………ガガ……ッ……ッ……




















泣いていたのだ。






























神籬未桜
し…き………君!!!
一ノ瀬四季 (暴走化)
み………オ………
一ノ瀬四季 (暴走化)
みカ………ド……………






















一ノ瀬四季 (暴走化)
グギ…お………レを……


























一ノ瀬四季 (暴走化)
殺………セ……


























神籬未桜
ッッ!!!
神籬未桜
そんなこと…………どうして………ッ






















一ノ瀬四季 (暴走化)
ジャ…………な………いト……






















一ノ瀬四季 (暴走化)
ミお…ト…………みカど……を……


























一ノ瀬四季 (暴走化)
コロ……しち……ま…う…




















神籬未桜
そ…………んな……………………
神籬未桜
ッ…そんなの………



















神籬未桜
あんまりだよ!!!




















神籬未桜
四季君お願い………それだけは……
神籬未桜
それだけは………ッ!!!四季君ッ!!!!!




















なんて、優しい言葉なのだろう。
































どうして暴走状態の中に入っているのに………































私と神門さんの心配をするのだろう……。






























なんで………






























こんなに胸が苦しいのだろう…………ッ








































なんでこんなにも……胸が熱いのだろう………。



































頭の中にはずっと「なんで」が思い浮かんでくる。
































自分の心配したほうがいいのに…。
































暴走状態は、自我を忘れ、暴走本能が暴れまくることを示している。

























意志はたいてい暴走に飲み込まれやすいとされている。



























だが、四季君はそれでも暴走に抗い最後の最後で声を振り絞っている。































そして、四季君は涙を流しながら、


































辛く苦しそうな声で私たちに「お願い」をしてきた。




































一ノ瀬四季 (暴走化)
フタ………り……とも…………























一ノ瀬四季 (暴走化)
お……レを…………コロ………せ……。






















一ノ瀬四季 (暴走化)
意………識ガ………ト…………びそ…………ダ………。




















一ノ瀬四季 (暴走化)
早…………グ……ギg…







2人
ッ……!!!



















一ノ瀬四季 (暴走化)
友だ………グッ………ヂヲ……





















一ノ瀬四季 (暴走化)
殺……ヂタク………グない…………ぎぎ……





















神籬未桜
(そんなのずるいよ………四季君…………)
神籬未桜
(私は……殺したくないのにッ………!!!!)
神籬未桜
(今だって……手が震えているんだよ……?)


















そして、四季君は涙を流しながら、私たちに銃を構える。























やはり暴走本能には逆らえないのだろう。




























四季君はいま……どんな気持ちでこの言葉を言っているのだろうか………

























どんな気持ちで!!































………私たちに銃を向けているのだろうか……ッ………。



























四季君はいっつも笑顔で……



































私を助けてくれてくれる……

































初めての友達だ。































私の頬につぅっと一筋の雫が垂れる。






























声を出して泣き叫びたいほどだ。





























だって……






























目の前に暴走した友達が、

































抗いながら必死に「殺してくれ」とさけんでいるんだよッ…?





























そう思いながらも、感情を極力抑えながら、私は四季君を見上げる。


































その時…………


























































































































ビュンッ!!!










ドガンッ!!!💥




























一ノ瀬四季 (暴走化)
ギァ……ッグ……ッ!!!




















四季君が思いっきり吹っ飛んだのである。






































吹っ飛ばした人は……………































次回へ続く__________今からもう1話投稿しますね!!お楽しみに!!感謝デーですね!!

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