今日はラムリと一緒に街へ買い出しに来ていた
ラムリが買い出しに行くと聞いて気分転換に、と着いてきたのだ
それにしても、今日はいつにも増して人が多い
少しでも気を抜くと流されてしまいそうだ
ラムリは好奇心の塊だ
気になったものを見つけると、すぐにそちらの方へ駆け寄っていってしまう
ラムリは本当に好奇心旺盛……というか自由奔放すぎる
そうは言いながらも、頭のどこかではそんなラムリとの時間を楽しんでいる自分もいたりする……のかもしれない
ラムリに着いて行くと、アクセサリーのお店に着いた
店先に並んでいる品物をとって、ラムリは楽しそうにこちらに向いた
気持ちよさそうに鼻歌を歌いながら商品を見ていくラムリ
私はそのようすを横から眺めていた
ドンッ
路上に出ていたせいか、人混みに押されてしまう
ラムリのもとへ戻ろうとするが、人が多くなかなか前へ進めない
ドンッ
だんだんと人混みに流されて、ラムリの姿が見えなくなる
ラムリのいる方へ、助けを求めるように必死に手を伸ばす
すると
ぱしっ
と、誰かに手を掴まれた
焦ったのか、少しだけ汗をかいたラムリがそこにいた
必死に弁明をするラムリを見て、思わずふふっと笑ってしまう
そう言って、彼は私の手を取り歩き出した
すたすたと、頼まれた商品のある店まで歩いていく
私の手を引き、人混みをかき分けていく彼はいつもより頼もしく見えた
ラムリは振り向き、へらっと笑ってこう言った