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そう、だったなぁ。ふふ、なんで忘れてしまったんだろうか。
ばかみたい。
そう、私のお父さんとお母さん、可愛がっていた弟と妹、よく手をつないで話していたいとこ。
そのみんなが、海によって殺されてしまったんだ。
私と仲良くしていたからって、海の責任を私にすべて押し付けられてしまって。
…忌子、忌子って。ふふ。ほんっとうにばかみたい。
今日も今日とて、神に恵みを乞う村人たちを横目で見る。
哀れ過ぎるからやめようって言っても誰も聞く耳を持ってくれないし、挙句の果てには神を穢すのかとかいちゃもんを付けられて殴られる。
本当に、馬鹿みたい。
「…神様なんて、大嫌い。」
どうせ居ない存在のくせして威張って、人を寄せ付けて。
最後は不幸?
「…ふざけんじゃ、ねーよ。」
ああもう。
ほんとに、だいきらい。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!