さっきからあの犬がずっと喋ってる。聞こえるけど、聞いてないふり。楽しい遊び。あの犬はずっと私と一緒にいてくれる。
怯えた顔も可愛らしい。椅子に縛り付けて、目隠しして、がくがくと震えてる。その姿はとても、とても
みんな私が遊んだだけで壊れちゃう。なんでかな?私も一緒に遊びたいだけなのに。やだよ。みんなと遊びたいよ。
私はとても嬉しくて急いで犬を解放した。それから犬の腕を掴んで引っ張って、走った。疲れたから一回休憩っと思ったら、犬が苦しそうに顔を歪めてる。そんな顔も愛おしくてたまらない。だから、犬をぎゅっと抱きしめてお昼寝をした。起きた時には犬は顔を真っ青にしてた。あぁ、まただ。みんなと同じだ。遊んだだけなのに、こんなになっちゃって。
私、アリス・リドルはずっと孤独。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。