さっきからあの犬がずっと喋ってる。聞こえるけど、聞いてないふり。楽しい遊び。あの犬はずっと私と一緒にいてくれる。
怯えた顔も可愛らしい。椅子に縛り付けて、目隠しして、がくがくと震えてる。その姿はとても、とても
みんな私が遊んだだけで壊れちゃう。なんでかな?私も一緒に遊びたいだけなのに。やだよ。みんなと遊びたいよ。
私はとても嬉しくて急いで犬を解放した。それから犬の腕を掴んで引っ張って、走った。疲れたから一回休憩っと思ったら、犬が苦しそうに顔を歪めてる。そんな顔も愛おしくてたまらない。だから、犬をぎゅっと抱きしめてお昼寝をした。起きた時には犬は顔を真っ青にしてた。あぁ、まただ。みんなと同じだ。遊んだだけなのに、こんなになっちゃって。
私、アリス・リドルはずっと孤独。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!