第4話

赤いの、俺のせいでしょ?
2,394
2025/07/22 08:11 更新
朝練が終わった体育館。
窓の外では蝉の声が響き、コートにはうっすらと汗の香りが残っていた。


あなたはバタバタと動き回っていた。
選手の給水チェック、テーピングの片付け、最後に氷のうの交換。
マネージャーの仕事は山積みで、誰かに頼る前に、自分で全部やりたかった。
あなた
…よいしょ、
冷凍庫から出した大きなバケツには、氷と水がぎっしり。


持ち上げた瞬間、"身体が少しだけ傾いた"























(あ、……やば)




――その時だった。
































…危ない















後ろから突然伸びた手が、私の手にかぶさった
振り返ると"小川さん"がいた

首筋の汗がきらきら輝いていて眩しい



小川智大
それ、…俺がやるよ


息も切らしていない。けれどその瞳は、氷のうではなく、彼女の顔をじっと見つめていた。
あなた
…いっ、いえっ!大丈夫です……!




あなたは慌てて首を振ったけれど、小川は構わずバケツを軽々と持ち上げ歩き出す。

私はしかなたく後ろに並ぶようにして歩いたけど
あなた
(…心臓の音が、……うるさいっ)



さっき指が触れた、だけなのに、それだけなのに、





















すると前を歩いていた小川が、ふいに振り返った


小川智大
てか、赤すぎでしょ。分かりやすっ
と、からかうように、すべて見透かしたように「ふっ」と口角を上げる



あなた
……っ、ち、ちがいます!
小川智大
…、なにがちがうの?
この、わかってるくせに……!
















私が言葉に詰まっていると、またニヤッと口角を上げて

小川智大
…もしかして、俺のせいだったりする?



























小川智大
まぁいいや、……そのうち分かるし
小川智大
先戻ってるね、まぁゆっくり顔の熱さましてくれば?
そう笑ったその横顔に、もう顔から火が出るかと思った。

胸がきゅっと苦しくなる。































……ずるいです、小川さんっ、

プリ小説オーディオドラマ