第38話

36 ⌒ 、
378
2024/06/16 09:00
あなた
…えぇっと……
天城燐音
天城燐音
…?

…私は、最初こそ純粋に嬉しかった。

でも、…でも

Crazy:Bの皆さんと、だんだんと打ち解けてきて、

それで、考えてしまった。
あなた
元々Crazy:Bは、4人だけでやっていけてたよね、
あなた
………ES内で話題に上がっていたことは、私でも知っていますし…
あなた
…その、副所長の決定だったから仕方ない、なんて言われたらそれでおしまい…なんですけど
あなた
でも…
あなた
それでも、私をCrazy:Bのそばに置いてくれたのはなんで…ですか、?
あなた
一度はちゃんと従ったんですし、もう用済みだって、今からでも専属プロデューサーから外すことも出来ますよね…
天城燐音
天城燐音
…!
天城燐音
天城燐音
ンな事念頭にすら置いてなかったっしょ
あなた
へ…?

本当に、そんな事全く考えていなかったとでも言うかのような様子に驚いてしまう。
天城燐音
天城燐音
言っちまえば、別にあなたの下の名前ちゃんがいなくてもやってけるンだろうけどよ
天城燐音
天城燐音
いなくてもやってけるっつうだけで、いてくれた方が活動の幅も広がるだろうしなァ
天城燐音
天城燐音
それこそ今回の遊園地とのコラボも、あなたの下の名前ちゃんがきちんと裏で仕事してくれてたおかげっしょ?
あなた
…!
天城燐音
天城燐音
プロデューサーの評判が上がれば、必然的に俺っち達の評判も上がる
天城燐音
天城燐音
あなたの下の名前ちゃんがいなかったら、こんな良い仕事貰えてねェよ
天城燐音
天城燐音
だからあなたの下の名前ちゃんは、ンな事考える必要もねェっしょ
天城燐音
天城燐音
俺っち達のために必死になって頑張ってくれて、ありがとなァ♪
あなた
、!!

そう言いながら、ふわりと微笑んでくる。

ぽんぽんと、遠慮がちに頭を撫でられたらもう、

込み上げてくるものを抑えられそうになかった。

それを必死になって抑えて、満面の笑みを浮かべる。
あなた
……っありがとうございます、 
あなた
…ありがとう、燐音くん、!!
天城燐音
天城燐音
おうよ。これからも末永く、宜しくなァ♪
あなた
うん、こちらこそ…!

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