さすが黒川くん、しっかりしてるなあ、
そう、私は小学校のサッカークラブの部長。
サッカー経験はもちろんなし。
しかも女子が一人もいない。
六年生も一人。
最悪のクラブです。
なぜこんなクラブに入ってしまったのかと
いうと先生に六年生が誰か入らなきゃいけないんだと言われ、私は特に何も入りたいものがなかった、だからサッカークラブに入った。
ほぼマネージャーみたいな役割だから楽にはやれている。でも試合や自主練には参加しなきゃ行けないから大変だけど。
そんな私をいつも支えてくれるのが黒川くん。
この子が私の片想いの相手なのです。
黒川くんはとても優しくてかっこよくてスポーツもできる。
私にとって王子様みたいな存在。
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私が10キロもある重りを運んでいると…
ほら、いつもみたいに俺やりますよって。
そんなことされたら期待しちゃうじゃん…
違うってわかってても期待しちゃうんだよ。
ねえどうして君は
そんなに優しくするの?
ごめんね分かってる
でも少しだけ期待してもいい?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。