プログラム上の曲が終わっても、歓声が鳴り止むことはない。
私はニコッと微笑んだ。
楽しい…凄く。
くうになる/MIMI
是非聴きながらお楽しみください
前奏を弾いている間に、もう一つマイクを用意してもらって、瑠空の前に置いた。
観客の間でざわざわと話している。
私と瑠空は、並ぶと笑い合った。
私はそこでマイクを離した。
演奏しながら音程を外すことなく歌った瑠空に、観客席から大きな歓声が上がった。
遠目に見えたブラックノイズやスター☆ライトの人たちの瞳が見開いているのがわかった。
そう、瑠空は天才。
私は瑠空ほどの才能はないけれど。
それでも、みんなと肩を並べたいから。
この歌に、想いを込める。
歌い終わると、今日一番じゃないかっていうほどの歓声が私達を包んだ。
正真正銘の終わり…もう、後悔はない。
これで駄目でも、しょうがない。
楽しんだモン勝ちでしょ?
ね?





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!