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設定書くだけー、自分が忘れそうだしね！

『くまなく探せ。絶対に逃がすな』 玄関を開けると知らない声が聞こえてきた （ 見つかったんだ。早く逃げなきゃ ） 体がこの状況を理解する前に私の頭にはそんな文字が浮び上がる。幸い私が帰ってきたことに奴らには気づかなかったらしい。 玄関に飾ってある家族の写真と母のペンダントを無造作に掴みつい先程脱いだ靴も履かず出ていく ｢ はｯ はぁっ ... ! ｣ 息が苦しい。奴らは来ていない。 分かっていても走るのをやめられない ふと振り返ると私が走ってきた道には赤いものが点々とついていた。きっと私の足の裏から出ている血だ。そう理解すると急に気にならなかった足の裏の痛みが私を襲う でも、走るのを辞められない 涙が溢れる。さっき見た光景を忘れられない リビングからはみ出す血濡れの腕が忘れられない きっと私はこれから1人で生きていく 何処にも行く宛のない現実を受け入れられない頭でもそれだけは理解出来た。そして受け入れた瞬間からきっと私は絶望だけの人生を歩むだろう 少女は走る。報われることを夢見て 少女は走る。報われないと知りながら ※すぐ消す定期