青side
ないこの部屋に行ったら、いつもと様子が違うメンバーの姿があって…
もうわけがわからなくて隅っこで小刻みに震えていたら、
いつも能天気な俺の恋人が仕切りだした。
どうなっとるんよ……
そう言って、はあ、と息を吐くほとけは、
彼の言う通り、表のないこに通じるものがある。
もちろん、こっちのほとけもかわいい。
あれ…なんか、驚いたせい、かな…?
いつもみたいに振る舞えへん…
集まる視線にうるさく鳴る心臓を、必死におさえる。
俺のコミュ障は誇れるタイプの素ではないので、
あまり知られたくはない。
何か、関心をそらさなければ…!
そう言った成り行きで2人の方に目を向けると、
そこには兄貴に抱きつかれているしょにだが。
え…しょにだ、なんかクール…?
てか、冷たい…?
雰囲気怖いな…
兄貴は兄貴で甘えたな感じやし…
いつもと違う2人の姿をまじまじと見つめていると、
しょにだの方が少し睨みをきかせた…ように見えた。
しょにだの頭を撫ながら、そう言い放った兄貴。
たしかに、よく見ると彼の顔は赤い。
そんな、ないこの鋭い指摘に硬直する。
一番気になったほとけの方に目線をやると、
彼は、俯いていた。
…そうよな、恋人がこんなんとか、普通に嫌よな…
そう言って、ばっと顔をあげるほとけ。
び、びっくりした…
大好き、という言葉に、
顔がたちまち熱くなってしまう。
俺さっきからテンパりすぎやん…
ださ…
さすがに、僕も嫉妬するよ?と付け加えたほとけ。
首をこてんとかしげ、
じっと目を見つめられる。
思ったままを口にすると、
ほとけは少し難しそうな顔をする。
まさか、変なこと言ってもうた…!?
…かと思うと、また、微笑んだ。
今までに感じたことのないような感覚だった。
嬉しいような、はっとしたような…
澄んだ水色の瞳を見つめ返す。
りうらにそう言われ、
時々彼の前でぼやいていたことを思い出す。
あれ、かあ…
上目遣いしてくるほとけは、
やっぱり、かわいくて。
耳元に口を近づける。
耳元で囁くと、彼は赤面。
つられて、俺の顔まで真っ赤に染まった。
俺の望みが叶うのは、まだまだ先のようです…?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。