俺は俺の大事な人を守れなかった。
絶対に守ります。そう約束したのに、その約束を俺は踏みにじってしまった。
だから俺は今度はそうならないように。大事な人に託された彼を守りきる。そう決めた。
もう失敗はしない
全ては、零さんのために
深澤辰哉の過去
fk side
数十年前。
俺は零さんに気に入られて零さんの下に着いた。
昔は今と違う武器で、長距離ではなく近距離での戦いが多かった俺はいつも零さんのそばで援護や護衛をしていた。
また、零さんの息子である佐久間の世話も頼まれていて、昔はずっと佐久間のことを若って呼んでた。
ある任務で、俺たちは同じぐらいの強さを誇る組と戦うことになった。一触即発。誰かがヘマをすればそっちが負ける。そんな状況の中で俺は、相手のボスを殺し損ねた。そして、そのせいで零さんは脇腹を打たれ致命傷をおった。
零さんはいつでも俺に優しかった。俺が何回も同じことでミスをしても怒らないし、俺のせいで致命傷を負っても尚俺の事を攻めることはなかった。
まともに歩けない零さんを背負いながら外へと抜ける道を進む中で零さんはこんなことを言った。
ボロボロとながした涙と共に意を決した俺は出口の方へと走り出した。振り向いてしまったら、立ち止まってしまったらあなたの最後の命令に背いてしまうような気がしたから涙で霞んだ視界で前だけを見ながら走った。
外に出た時、遠くで銃声の音が鳴り響いた。そしてありがとうという声が聞こえた。
冷たい風を受けながら俺は感謝を風に乗せて、自分のアジトへと足を踏み込んだ。
次回、阿部亮平の過去












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。