第30話

ダンスとか
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2025/12/15 07:00 更新






校庭に戻ると、ちょうどラストのダンス部の発表が始まっていた。


軽快な音楽と揃ったステップに、自然と人だかりができていて、あなたたちもその輪に混じる。





あなた
わぁ…すごい






あなたは思わず目を奪われ、リズムにのって踊るダンス部をじっと見つめた。






友達
あなた、もしかして踊りたいの?





後ろから友達が茶化すように笑って声をかけてくる。





あなた
え!?べ、別に踊りたいとかじゃなくて!かわいいなぁって思っただけだよ






その瞬間、頭の上にぽん、と大きな手の感触。


振り返らなくても誰か分かる。




黒尾鉄朗
夢主が一番可愛いですよ





耳元で低く落とされた声に、あなたは一瞬固まる。


ニヤリと笑って、黒尾は振り返ることもなく、人混みの向こうに歩いて行ってしまった。





あなた
……はぁ!? ほんと、黒尾先輩って、言い慣れてるというか……






胸を押さえて、顔が熱くなるのをごまかす。


そんなあなたの様子を見て、友達が「あ、そういえば」と思い出したように口を開いた。





友達
ねえ、ハチマキ交換する? 誰かと
あなた
……え、ハチマキって交換するものなの!?








思わず大きな声を出してしまう。






友達
そうだよ。青春の証〜って感じ? カップルとか仲良い友達同士とかで交換してる人多いじゃん!
あなた
そ、そうなんだ……。うーん、強いて言うなら研磨とか? でも研磨は普通に“やだよ”って言いそうだし……。たぶん誰とも交換しないと思う






答えながら、あなたは自分の頭に残る温もりを、なんとなく気にしてしまっていた。







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