ねぇ、テツ。私には、あなたの後ろに人がいる気がするの。
テツ、怖いよ、大丈夫だよね?
大丈夫、そう信じてるから。
...ねぇ、そんな目で私を見ないで、?
そんな目で見られたら、怒りたくても怒れないじゃん…ッ?
...これでテツと会うのが最後になると思う。
なら、最後は笑顔で送り出してあげよう。
嘘だ。そんなこと、微塵も思ってもない。
思ってもないけどさぁ、……
こういう時は、幸せを祝うのが礼儀でしょ?
私と○○さんは小さな笑いを零した。
そう言った数分後、私たちは解散した。
そんなことを想いながら帰り道を歩く。
でも、そんなことを考えてもあとの祭りだ。
2人が付き合ってしまった以上、わたしにはどうにも
できない。
そう呟きながら、わたしは夕陽が見える帰り道で。
涙を零した。
そういえば見てあげてください 。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!