第44話

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2026/05/11 08:37 更新







 鬼舞辻無惨という男は、人間のようで残酷な男だった。

 だからこそ、すべてが読みやすいし情報の操作が容易だった。




あなた
【玄弥は右手に上がって援護射撃、】
あなた
【伊黒さんは一度下がってください】
不死川玄弥
【了解だ】
伊黒小芭内
【俺はまだ戦えるぞ】
あなた
【つべこべ言わないで下がって、さっき気絶しかけてましたよね?】
胡蝶しのぶ
【あなたさん治療薬の補充完了です】
あなた
【そしたら、伊黒さんが下がるので代わりに入ってください】
胡蝶しのぶ
【わかりました】
あなた
【冨岡さん、五尺ほど後方に水の剣士の刀あります】
冨岡義勇
【助かる】
あなた
【善逸、左に警戒して。攻撃くる】
我妻善逸
【ひぃ怖いいいぃ!!】
あなた
【うるさいさっさと戦って】



 私の視界には無惨から見た景色と
 自分の視界の2つが見えている。

 頭にはアイツの思考が声にならない文字となって流れ続けている。


 それらの情報をもとに攻撃を予測、指示を出す。また、みんなの怪我の状態も確認している。



あなた
( ほんと……この能力便利だなぁ、 )



 詩晶の血鬼術"唄"は、極端に言えば唱えたものが現実化する能力だ。

 その能力を使えば、てれぱしー?なるものも実現できる。



あなた
( 炭治郎、は……まだ起きてない、 )


 無惨への最上の攻撃である日の呼吸を
 私も使えたらよかったのに。


 こんな鬼の猿真似なんかじゃなくて、

 鬼殺隊として剣士として




あなた
( 役に立てたら……よかったのに、 )


 刀も振るわない、安全な場所から指示を出しているだけ。



あなた
( ……私に似合わないな、こんなの )



 死に物狂いで無惨に斬りかかるみんなを見ているだけ。


 じわりと痛みが足から滲む。


あなた
( まだ、まだ、大丈夫 )


 この力の使用の代償に
 使用者の身体が蝕まれて
 感覚が消えていくことなんて



 どうでもいい、私しか知らないことなのだから







 流行遅れだ……新作ふあん、
 見てみてくださいぃぃ



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