鬼舞辻無惨という男は、人間のようで残酷な男だった。
だからこそ、すべてが読みやすいし情報の操作が容易だった。
私の視界には無惨から見た景色と
自分の視界の2つが見えている。
頭にはアイツの思考が声にならない文字となって流れ続けている。
それらの情報をもとに攻撃を予測、指示を出す。また、みんなの怪我の状態も確認している。
詩晶の血鬼術"唄"は、極端に言えば唱えたものが現実化する能力だ。
その能力を使えば、てれぱしー?なるものも実現できる。
無惨への最上の攻撃である日の呼吸を
私も使えたらよかったのに。
こんな鬼の猿真似なんかじゃなくて、
鬼殺隊として剣士として
刀も振るわない、安全な場所から指示を出しているだけ。
死に物狂いで無惨に斬りかかるみんなを見ているだけ。
じわりと痛みが足から滲む。
この力の使用の代償に
使用者の身体が蝕まれて
感覚が消えていくことなんて
どうでもいい、私しか知らないことなのだから
流行遅れだ……新作ふあん、
見てみてくださいぃぃ











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。