栄治side
我ながら上手く誤魔化しながら、弾の答案用紙を見る口実を作る。何の疑いもなく、弾は答案用紙を差し出してきた。5教科分のテスト。
その一枚目をめくった時、その点数に驚いた。
そう聞かれて、弾の答案用紙を見つめる。
弾ってこんなに字が綺麗なんだ。あと、記述の文を読んでみると、ちゃんと一つの単語は一行に収まるところに書いてる。しかも、読みやすいように、句読点も駆使してるし。
何なの、この子。出来過ぎじゃない?
なんて、好き勝手に言ってるメンバーたち。
その後、弾の口から、豊高先生にされていた事を聞かされた。
弾は、もう過ぎた話だし、もう気にしないから。って言ったけど、多分、あす花さんの言葉のおかげなんだよね。
それがわかるメンバーは、ニヤニヤして見ていた。弾にはひと睨みされたけど。
弾が優勝して、弾の才能に惚れたテレビ局各局の方々からのオファーが絶えず、弾がもっと忙しくなってしまうけど、それはもっと、先の話。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。