生配信を終えて、
こーちに寄りかかるようにして車に乗り込む。
一仕事終えて、
みんなで現場から一緒に帰る久しぶりのぐったり感。
スマホで、いろんな人に新年の挨拶しまくって。
うん、ひと通り。一苦労。←
js「こーち、俺リーダーになったね」
yg「なったねー」
yg「ていうか、今年もよろしくね、あ、今年はさらによろしく頼むね!あはは!」
js「うん」
こーちは深夜のテンションなのか、
生配信のテンションのままなのか、
声の大きさも俺並みで、あはは!と笑いかける。
少し鼻歌なんか歌いながら、
スマホを見て微笑んでる。
js「ごきげんだね、こーち」
yg「んー?」
楽しい?こーち。
こーちが笑ってると俺も楽しい。
リーダー初仕事、年明け早々に、
こーちの満面の笑みを見守ることはできたかな。
現場から会社に戻って、
一旦みんな車を降りて、大きな部屋に集まって、
スタッフさんたちや、偉い人たちなんかとペコペコとご挨拶したりして、みんなそれぞれの仕事を終えていく。
「なんか思った以上に疲れたなぁー」なんて樹が言うから
みんなで頷いて、笑い合う。
いい「終わり」で、
いい「始まり」だと思った。
俺たちも帰る準備を整える。
js「まって」
yg「ん?」
カバンを持って、上着に袖を通すこーちが俺の「まって」に返事をした。
そうだよ、こーちに言ったの。
「おおーーー、よっしゃーーー帰ろうぜーー」なんて、
俺に負けないバカでかい声で慎太郎が言う。
現場でもらったお茶のペットボトルのでかいやつを小脇に抱えた大我が俺を見た。
動きを止めて俺をじっと見て、「いくかーー」なんて珍しく声を上げた。
「こーち、あのさー」
ってスマホ見ながらこーちに話しかけた北斗の首根っこを掴んで、樹が引っ張った。
「え、ちょ、ちょっと」なんていいながら、北斗は樹に連れて行かれた。
yg「どした?ジェシー」
そんな周りには気づかずに、
こーちは俺のそばに来る。
js「いや、あのさ」
yg「んー?」
立ち上がってこーちの首に腕を回し、
グイと引きつけて、言う。
耳元で、そっと。
js「新年初キッスしようぜ」
yg「バッ。。。!!!バカじゃねーの?!」
目をパリクリさせて、
至近距離の俺を見たこーちは、俺から咄嗟に離れようと試みていた。
無理。
最近鍛えてないし、細くなった俺だけど、
こーちを引き寄せる力は衰えてなんかない。
js「え、だめなの?」
メガネを外して、片手で畳んでポケットにしまう。
yg「バカかよ!ここ会社だぞ!」
js「いいじゃん、新年初仕事」
yg「仕事にすんなよ」
js「そっか、それはそうだな」
yg「みんないんだろ。。。」
と、周りを見たが、その時にはもう、みんないなかった。
パタン。。。と扉が閉まる音が聞こえた。
yg「ふ…ふざけんなよ」
js「嫌なの?」
yg「そうじゃなくて」
js「ほら、みんないないよ?」
yg「バカ、みんな待ってんだろ?早く…」
js「キスしろって??」
yg「ちげぇーよ。。。!!!」
こーちの顎を取って、引き寄せる。
んっ!と口を閉じて、大きく目を開けていた。
js「目、開けたままなタイプだっけ?」
yg「はぁ?」
目を合わせたまま、
ゆっくりと唇を合わせると、
こわばった身体から、ふっと力が抜けたのがわかった。
呼吸の途中に漏れるこーちの声が耳に残って、
…たまらない。
角度を変えて、続ける。
ねぇ、最近、
ぜんぜん一緒にいられなかったよね。
年末、わりと忙しくしてて、2人になれる時間がなかったから、なんとなく、こーちを避けるような仕草にもなってた気がしたんだ、俺自身が。
年末のバタバタした雑誌の撮影でも、こーちを隣にすることを変に避けてたような気がしてた。俺が。
好き避け。
触れたら溢れそうだったから。
唇を離して、
ゆっくりと呼吸をしたこーちが、いつの間にか閉じてた目をゆっくりと開けた。
js「ごめんね」
yg「なんだよ…」
js「なんか、寂しかった。」
yg「なんで」
js「わかんない」
こーちは、ふっとため息のような息を吐いて、
肩にかけたままだったカバンを下ろし、
向き直って、俺の両頬を包んでまっすぐ俺を見た。
そして、ふっと微笑んで、
yg「俺もそうかも」
小さくそう言って笑った。
今度はこーちからのキス。
柔らかくて優しい、触れるだけのキス。
すぐに離れた。
js「溢れた。今日。こーちのこと好きな気持ち」
yg「俺、こう見えて、意外といつも溢れてる」
へ?
スピード早めの瞬きをしていると、
照れたようににっこりと笑うこーちが、
俺の頬を優しめにつねった。
イテテ…
yg「バーカ、んなこと新年早々言わすな!」
js「なーによ!今すんごいときめいてたのに!」
yg「うるせ!ほら、行くぞ!!」
こーちが俺から離れるから、
またグッと引き寄せて抱きしめた。
yg「あったけーな、お前ほんとに」
くぐもったその声は、照れもあり嬉しさもありで、
笑っていた。
2人で部屋を出る直前に「まって」ってもう一回言ってみる。
開けた扉を押さえたまま、部屋の電気をこーちが消した時、
もう一度キスをした。
yg「ったく…」
js「たまんないね、こーち」
yg「なにがだよ」
js「こーゆー、シチュエーション🎵」
yg「今のはビミョーだろ、タイミング」
js「えーーー」
カバンを持ち直しながらこーちが笑う。
笑ってるこーちが好き。
js「ねぇ、新年いつ会える?」
yg「わりとすぐリハとかで会うだろ?」
js「そーじゃなくて」
yg「リハ帰り、どっかでタイミング見て、かな!」
ぶっきらぼうにこーちが言うけど、
なんていうか、俺には「愛してる」にしか聞こえない。←
js「んふふふふ、俺も愛してる❤」
yg「俺何も言ってねーだろ!!www」
笑いながら、待っててくれたみんなと合流した。
車に乗り込んだ時、
隣にいた樹が眉毛を上げて、ニヤリと笑ったのが、
ちょっと面白かった。
さんきゅ。
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あけましておめでとうございます!
新年一発目でございました!
今年もゆるーくアップしてまいります!!!
よろしくどーぞ!!!!!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。