全員が驚愕の声を上げる。
なぜならそこにはノイズのような弱々しい後ろ姿の
『猿山らだ男』がいたのですから。
恐る恐る声をかける。
振り向いたらだ男の瞳から涙が一粒落ちていた。
らだ男は外を指差し、
とだけ言い残して、消えてしまった。
そしてらだ男がいた場所には彼が愛用している青のニット帽がか細い光を放って落ちていた。思わずそこにいた全員が青いニット帽に近づき、一番近くにいた呂成太がそれを拾う。
その瞬間、
と知らない声が後ろから響いた。
六人は驚き、絵斗は銃を構えながら後ろを向いた。
そこには薔薇のように可憐で美しい、でも眼差しだけはしっかりと絵斗たちを捉えている着物を着た女がいた。
女は深々とお辞儀をした。
と警戒した声でそう言った。
女は少し言おうか悩むそぶりを見せたが結局、
と話を逸らされてしまった。
と銃を構えながら質問する。
女は遥か昔の景色を思い出している目をしていた。
女は嬉しそうに頬赤らめながら言った。
希は小学校でのらだ男を思い出すと、そこにはただ意地悪で、テストの時に回答を見てきて合っているのか分からない反応をする_とにかく意地悪ならだ男先生がいた。
そして他の四人もそれに少しは肯定していた。
ただ絵斗だけは
その気になる回答は
だった。
六人はますますよく分からなくなっていた。
十数秒考えた後に出た次の質問が
と今までの話をまとめてくれた。
と女は答えた。
そう聞くと女は



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。