やな作
hrtk
スロットメーカーから
声が出ない男と奇跡を信じる少女で「あの人の声が忘れられない」
を変えてつかわせていただきました。
hrtkで付き合っている前提です
懐かしい夢を見た。それはもう、二度と繰り返される事が無いような事。
思わず溜息が漏れてしまう。
昔ははるてぃーと馬鹿みたいな日々を過ごしていたのに、ある日突然変わってしまった。
その日はいつも通りに俺が朝早く起きて、朝食を作って、はるてぃーを起こしに行こうとした。
返事は数秒経っても返って来なかった。静寂に包まれた部屋には機械音が響く。次に告げられたセリフに鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けた。
大好きな人の声が二度と聞けなくなってしまった。本人は気づいていないようだがそれなりに精神的にきているのだ。
病院に行った結果、治る確率は0に等しく諦めた方がいいと言われた。
そう言って俺を抱きしめてくれた。その優しさが胸にしみて思わず泣いてしまう。もっと声、聞きたかった…
あれから、早五年。時が過ぎるのは早いものだ。そして今日、奇跡的に病気を無くす事ができはるさんの声が聞ける。沢山の薬を飲み続け、手術を終え、彼が病室に入ってくる。
はるさんに名前を呼ばれる。長年望んでいた優しい声に思わず涙腺が緩む。もっと名前を呼んでほしい。彼にそう伝えると泣きながら名前を呼んでくれる。
彼は更に大声で泣き出してしまう。
そんなに泣き叫んだらまた声が出なくなっちゃうよ?これからは、僕の分までお話ししてね。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!