第11話

第10話
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2024/03/04 11:28 更新
あなたside















お手洗いに着いた私はすぐに手を洗った

流しに薄い赤色の水が流れていく
あなた
なんでよッ…なんでッ…
あなた
最近まで大丈夫だったじゃんッ…
あなた
“自然回復”してたじゃん…
あなた
“完治に向かってる”って言ってたのに…ポロポロ
私はその場にしゃがみこんだ
あなた
なんでよッ…ポロポロ
あなた
!!ッ…ゴホッゴホッゴホッ
あなた
もう…やだぁ…ポロポロ
その場に泣き崩れてしまった

すごく辛い

一気に絶望に飲み込まれた

嫌だ…

嫌だッ!…

もうやだぁ…

そんな事を考えながら息を殺して泣いた

あなた
ゴホッゴホッ…
また来たよ…

もう止まってよ…
あなた
ゴホッ…ゴホッゴホッカハッ…
嗚呼まただ…
あなた
ゴホッゴホッ…ゴホッゴホ
???
あなたさん?…
誰かが私の名前を呼んだ

呼ばれた方に顔を向けると
とむ
!?あなたさん!
とむが居た

なんでこういう時に人が来るの…?

バレちゃった…

どうしよう…

どうしようッ…

私がいちばん迷惑かけちゃいけないのに

何でこうなるの…

あなた
ゴホッゴホッ…
とむ
あなた大丈夫ですか!?
あぁ…

もういっその事とむに言っちゃおうかな…

限界だよ…

疲れたよ…
あなた
と、む…ゴホッゴホッ
あなた
私のゴホッ…鞄持ってゴホッゴホッ…来て…
とむ
あなたさんの鞄ですね?!
あなた
会議室の…机の上ゴホッゴホッ…
とむ
分かりました…!
とむ
とりあえずあなたさんは楽な姿勢で待っててください!
そう言うととむは急いでお手洗いから出てった
あーあ

迷惑かけちゃった…

駄目なのに…

ダメだと分かっていたのに…

でも…

もう1人でこのことを何とかするのは

“限界なんだ”






数分後

私の鞄を持ったとむが急いでお手洗いに入ってきた
とむ
あなたさん!持ってきました!
あなた
ありがとうッ…ゴホッ
私はとむから鞄を受け取り

中に入っている

“薬ケース”と水を取りだした

薬ケースから

処方薬の複数個ある薬を一つずつ取り出し

水と一緒に一気に飲み込んだ

これで少しは楽になった…
あなた
ふぅ…ごめん、とむ
とむ
私は大丈夫ですよ
とむ
それより…
あなた
あぁ…この薬ね…
もうとむには隠すことが出来ない

私は意を決してとむに私の“病気”の事を話した
あなた
この事は皆には内緒にして欲しい
とむ
ッ…
とむ
分かりました…
あなた
私ね病気なんだ
とむ
病…気…?
あなた
うん
とむ
いつからですか…
あなた
私がここQuizKnockのマネージャーになった頃から
とむ
病気の…進行具合は…どうなんですか…?
あなた
自然回復してたんだけどね…
あなた
悪化してるみたいヘラッ…
私は心配させないように笑う

でもそれがとむの心配を加速させたらしい
とむ
悪化って…
とむ
大丈夫なんですか?!…
とむ
もしかしてッ…余命とか…あるんですかッ…?
あなた
あなた
無かったよ…
あなた
“今まではね”…
とむ
ッ…
とむ
ポロポロ…
とむ
あなたさんッ…ポロポロ
とむ
私ッ…嫌ですッ…ポロポロ
とむ
あなたさんが死んじゃうのッ…ポロポロ
あなた
とむ…
私が死ぬのかもしれないと

涙を流すとむ

私はとむの事を抱きしめた


ギュッ…
とむ
!?…
あなた
心配させちゃってごめんね…
サスサス…

私はとむに話しかけながら背中を擦る
あなた
私は死なないよ…
あなた
絶対に治すから…
あなた
だから泣かないで…?
とむ
あなたさんッ…ポロポロ
とむ
約束ですよッ…ポロポロ
あなた
うん…約束…
私達は約束を交わした


指切りげんまん

嘘ついたら

針千本のーます

指切った
とむ
では…ズビッ…2人の内緒ということで
あなた
うん…ありがとうニコッ
約束を交わした私達は

時間差でお手洗いを出た

彼女とむとの約束を破らない為に

病気とちゃんと向き合うことに決めた

次の通院日まで

ここQuizKnockで働き続ける

通院日が来て

本当に病気が悪化してたら

ここQuizKnockのマネージャーを







“辞めよう”理由も言わずに





そしたら

みんなに迷惑かけないよね

みんなに忘れてくれる

伊沢くんに忘れて貰えるよね

伊沢くんへの思いも

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