第9話

#8
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2024/05/06 10:19
教室に着くと、一直線に自分の席へ着く

なんだか、彼といるとペースが乱される

あまり一緒にいたくない、なんて

最低なのかもしれない。

けど、バレたら困る

なにがあっても、

例え世界が壊れても

私の笑顔はバレてはいけない。

バレたら、あの子を悲しませるから

もういいや、忘れよう

そんな考えを持って本を開く

あの子が好きだったこの恋物語は

私には少し、甘すぎるみたいだ

甘い甘いチョコレート、

私にはないあの子だけのもの

チョコレートを食べるにはどうしても

私にはない何かが必要なようで。

でも、チョコレートなんていらない

私にはいつものように

コーヒーみたいな苦い何かと

プレーン味の日常があれば

スパイスもなにもいらないのに。

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