…最近、こんな会話が多い気がする。
いや、別にいいんだよ。ふたりだけでどこかに遊びに行きたいってこと、あるよね。
でも…最近やけに多い気がする
毎日毎日、えななんが「この日は空いてる?」って、Kに聞く。こんな頻繁に会って何をしてるんだろう。たまにはボクと雪も誘ってよ〜!寂しいじゃんか〜!
そう考えない日はない。
でも、決してニーゴ全体に大きな影響を与えている訳じゃないんだ。
打ち上げには出席するし、活動も、睡眠時間が心配になるくらいちゃんとやってるし。
最近よくわからないことが多すぎる。
類はボクにはまだよくわからない何かに悩んでるし、杏もなんか元気そうだけど、どこか寂しそうだし…
昼休み、白石くんと小豆沢くんが司くんのことを思い出したと桐谷くんから聞いたから、今の状況を詳しく説明した。
休み時間に話すようなことではないけど、メッセージではすべて説明しできる気がしないから仕方ない。彼女たちもなかなかに忙しいようだし。
やっぱり白石くんも、同じことを考えていた。
記憶がない時は違和感がなかったものの、思い出してからは何かが物足りない。いつも隣にいるはずの人物がいないというのは、こうも寂しいものなのか。
…まったく、司くんは本当によくわからない人だと思うよ。
あんなに単純そうな性格をしているのに、心の内には僕たちには想像がつかないほどのものを抱えている。
今回の件だって、いくら未来のスターの彼だとしても、流石にやりすぎだと思う。しっかり謝ってもらって、彼がいない間に考えた演出にみっちり付き合ってもらわないとね。
「やばい!ほんとに急がないと!」と走り出す白石くんに、軽く手を振る。
…さて、ここにいても怒りの形相で探し回る先生に見つかってしまうし、セカイにでも行こう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。