暗めのお話です。見たくない方は閉じてください🙇♀️
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死にたい。死にたい死にたい死にたい。僕を見て笑う者、僕を見て睨む者、僕を見て暴言を吐く者、視界に入っただけで暴力を振るう者。
誰も助けてくれない。落ちこぼれな人間。あーあー死にたい。なんで俺、生まれてきたんだろう。
なーんて、そんなこと思ってたな。今思うとおかしな話に思えるよ。人生しんどいけど、予想外な事が起こる人生が楽しくなっちゃって今を生きてる。
あの時の僕へ、生きてくれてありがとう。
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ガラガラガラ…バシャーン
ごめんなさい
ごめんなさい
僕だってこんなことしたくないよ。そりゃバケツ見えたよ。わかりやすいからさ。でも前引っかからなかった時暴力振るって結構水かけられたし。
なんで僕生きてんの…笑
思わず出てしまった。ほんとにかっこよかった。スタイル良くて顔も声もかっこよくて…
あ、こんなことしてる場合じゃない、拭かないと…
キーンコーンカーンコーン
笑った顔、かっこよくて優しい…
なんでだろう、本当のこといいたい。今まで虐められてきたこと、なんだか今なら言える気がする。この人に、助けてもらえる気がするから…
僕を見つめるみんなの視線、だけど歪んで見える。ああ、僕、戦う前に泣いちゃった。
オレンジ髪の男は、僕の頭を撫でてくれた。視線も合わせてくれてる。
彼はかっこいい。笑顔はもちろん、真顔に、彼らを殴ってる姿も。ここから人生が一変したと言っても過言ではない。クラスメイトの態度も先生の態度も変わった。毎日が明るくなった。
ジェルという名の男は最強でかっこよくて優しくて…
僕の目に映る彼は、光り輝く存在だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。