第4話

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2024/10/03 10:00 更新
You side
 
神宮寺 寂雷
成程……要約すると、凶器を持った20名は超える大人を相手してこの傷が出来た……で、間違いないね?
あなた
ハイ、仰る通りです……
伊奘冉 一二三
子猫ちゃんが自衛の術を持っているのは知っているけれど、僕としてはもう少し周りや大人達に頼るなり助けを求めることをして欲しいかな
あなた
いやホント、申し訳ないと思ってます……
観音坂 独歩
自衛の術があろうが未成年相手に刃物や鈍器を向ける奴だぞ?今回は良かったけど命に関わる怪我を負う可能性だって充分にあった事わかってるのか?
あなた
面目ないと言いますか、反省は重々に……
不肖、神宮寺あなた

受験を目前にした中学3年生にも関わらず、保護者3人に叱られるという醜態を晒しております



そして私がジゴロが不得意なのを知ってか知らずかジャケットを着ている一二三さん

子猫ちゃんとして扱われるのが慣れてないので、どうにもむず痒さがあり少し居心地が宜しくない

多分真面目に話をしたいからだとは思うけれども……



ああ、可笑しいな、本来なら今日は家族4人で楽しく明るく食卓を囲む予定だった筈

だと言うのに、何故今私は全力で土下座をしているのだろうか……



いやまあ原因が私にあるのはわかってますけどね?



でも別に攻撃的な個性を持ってる相手でも無かったし

数が多いから殴り続けて手に少し傷を負ったけど、これは実質ノーカウントみたいなもので……



なんて表情や声に出す程愚かでもないので、更に深く頭を下げて顔を隠す



自分でも顔に出ない自覚はあるのだが、何故か3人は私の感情変化に聡いので最早これしか策はない
神宮寺 寂雷
いいかいあなた、私は医者としてではなく親として心配しているのだからね
神宮寺 寂雷
大切な娘に万が一があったらと思うと、お父さんも気が気じゃないんだ
あなた
うぐっ……
心の底から心配する声色で諭し語り掛けてくる寂雷さん

否、お父さん……



お父さんと一二三さんや独歩さんに育てて貰った良心がズキズキと痛む……



そう思いながら少し顔を上げれば、お父さんと視線がパチリと交わる
神宮寺 寂雷
まあ今回は無事に帰って来てくれたから大目に見るとして、もし次も同じ様なことがあるのなら……そうだね
伊奘冉 一二三
……どんな時も極力人通りの多い道を通ること、門限は夜の6時まで、それより遅くなるなら絶対に迎えをつけること
観音坂 独歩
登下校時の状況をグループの連絡先で逐一報告すること、遠出する際は位置情報が共有出来るアプリを入れること
神宮寺 寂雷
うん、2人の提案を採用しようか……あなたもそれで構わないね?
あなた
……はい
ヤンチャが過ぎたからだろうか

ただでさえ過保護な現状ではあるが、更に見守り体制を強化するという脅しに近い宣言を出されてしまった……



いやでも大丈夫

神宮寺あなたは学習する女

同じ過ちを2度は繰り返さない



これはもしもの話をしているのであって、今回は実質的にお咎めなしの様なもの

簡単な話、バレる程の多対個の喧嘩は避ければ良いのだ



勿論売られない限り此方から吹っ掛けることはしないし

極力穏便に、平和的に解決する心算つもりではある



うん、一応
伊奘冉 一二三
それじゃあ、ご飯を温め直して頂こうか
観音坂 独歩
その間に風呂入って着替えて来い
神宮寺 寂雷
それから、少し言うのが遅れてしまったけれど……お帰りなさい
あなた
っ、はい……!

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