第211話

手紙
220
2020/02/01 16:18
吉本さんが帰ってから、パパはあまり喋らなくなった。いつも険しい顔してる。



昔みたいに、なにかに取り憑かれたように仕事をしてた。博多にいたときみたいに、現場に行って、ひたすら仕事してた。



恭平
オレたちは、見守るしか、出来んやろ?
あなた

うん

ひかるのうちゃーがー


きこえちぇーくうよ


ぱらんぱらんぱらんばらん


ぱずるをまぜたらいけまちぇん






あなた

新曲やな

恭平
オレちゃうよ
あなた

るみちゃんかなぁ

あなた

子どもらも、楽しかったよね





足、今回、ついでに金属外します?ってことになって、、、


結構大き目の手術になった。



術後はわりとスムーズだった。


夏もピークを過ぎたころ、一通の手紙がパパに届いた。








恭平くんの目にも止まるように、ダイニングのテーブルに置いておいた。




山下流美さんからだった。
薄い、水色の封筒だった。





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