事件を無事解決して、ヴァルシオンを後にする。そして…森の中に入る。ここ、ほとけっちと出会った場所だ。いい思い出…ではない。正直、悪い印象しかない。
こんな毎日子供が泣くような街の外れの森とか、いい印象なわけがない。
ふと、ほとけっちが声を上げる。本当だ、誰かいる。…綺麗な青髪で…長身の男の人だ。でも、うろうろしていて目的があるわけではなさそう。
後ろから話しかけてみると、びく、と肩を震わせて、ゆっくりこちらを振り向いた。
微かに、震えているようにも見える。俺に、怯えているのか…。
……ほとけっちと同じ反応をしている。もしかしたらこの人も、ヴァルシオン出身なのかもしれない。
にこ、と綺麗な顔を崩して微笑んだ。ひと目見たときから思ってたけど、本当いい顔してるな。男にも女にも好かれそうな顔だ。ここまで青髪が似合うのもこの顔だからだろう。
その男は、いふと名乗った。やっぱりヴァルシオン出身だそうだ。
「 わかっちゃいますか?笑 」
なんて、笑って言った。ほとけっちが出身一緒だと伝えると、2人は直ぐ仲良くなったみたいだった。
長い時間迷っていたのだろうか。外の景色を見てきらきらと目を輝かせている。会ってから少ししか経っていないのに、いろんな表情を見た気がする。どれも…素敵だったけど。
意を決して、そうお誘いした。
珍しく、ほとけっちが積極的だ。自らの意思で頭を下げて、全力でお願いしている。いつもは、俺としょーちゃんの後ろに隠れて自分の気持ちを口に出さないのに…
……俺も、ほとけっちと一緒に頭を下げる。
また、にこ、と微笑んだ。
俺とほとけっちは目を合わせて、微笑む。しょーちゃんも、どこか嬉しそうだった。
これが、後に幼児退行をする…いや、大きすぎる秘密を持つ、相棒との出会い。
青さんきたー!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。