第6話

💀🤖
5
2026/05/23 13:04 更新
「ひっ……!? 誰かと思えばオンボロ寮の監督生氏……。な、何用ですか? 陰キャの僕に用事とか、リア充の嫌がらせか何かな訳?」




自室のドアを数センチだけ開け、




髪の青い炎をパチパチと縮こまらせながら




イデアが早口でまくしたてる。




どうやら頼まれていた精密機器の




返却に来ただけなのだが、





完全に警戒されている。





「兄さん、監督生さんはただ機材を返しに来てくれただけだよ! さあ、中に入ってもらおう?」





「ちょ、オルト!? 勝手に自動ドア開けるなアアア! 部屋の空気が陽キャ成分で汚染されるううう!」





オルトが明るくシステムを操作し、





強制的に部屋の扉が開け放たれる。





部屋の中は無数のモニターが光り、





まるで近未来の秘密基地のようだ。





「監督生さん、これ僕たちが新しく作ったゲームなんだ。兄さんと一緒に3人で対戦しようよ!」





「えっ、拙者、リアル人間とマルチプレイとか聞いてない……。あ、でも監督生氏のキャラの動かし方、なかなかに分かってるじゃん……。よし、そこまで言うならボコボコにしてやんよ(ボソッ)」





ゲームの話になると、





急に生き生きとコントローラーを握りしめるイデア。





テクノロジーの冷たさとは裏腹に、





この部屋には彼らだけの、





居心地の良い温かさが満ちていた。

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