hotoke視点
ん?何か気配を感じる…。
何かが廊下を伝ってくるような…人間じゃない感じがする…。
気のせいか…。
…えっ?何かいるよね?しかも僕の近くにどんどん音が……。
その不思議な妖怪は僕の首を触ってこう言った。
しかも耳元の近くで囁かれたため怖くて固まっていた。
その瞬間僕はスライムのような妖怪に口を封じられ、知らないところへ飛ばされた。
あのシェアハウスの館内でもない。住処でもない。
一瞬で飛ばされて一瞬で全身を鎖で縛られた僕は何も出来なかった。
ただ怖かった。
「助けて!」
その言葉しか脳裏によぎらなかった。
妖怪が突然言い出した事はえげつなかった。
楽って…単刀直入に言えばこの妖怪に殺されるんだよね…!?
そう叫んだがその声は部屋にも響かずに部屋は声を吸収した。
どんどん僕の体を登ってくる。怖い。僕はここで死んじゃうのかな…?
if視点
全く…あんな可愛くおやすみ!って言われたら俺の理性も正常じゃなくなることは確かだろっ!!
そう思い、布団へ体を沈み込ませた。
その日は何故か深く眠れた。
はずだった。
俺の睡眠を邪魔されたのは午前3時前だろうか?
突然ほとけから何か声がした。
その声は俺でも『助けて』と聞こえた。
何で俺はその時に早く助けに行かなかったんだろうな。
頭の中で状況を整理していると一瞬で妖怪とほとけは消えた。
俺は一瞬何が起こったのかわからず、取りあえず隣の部屋にかけこみ初兎を起こした。
それは寝起きでも目が一瞬で覚めるほどの出来事だった。
捜しに出て数十分後
そう言って初兎が指した場所は整理されているであろう洞穴型の小さな部屋だった。
そうして俺らは中へ入った。
そこは信じられない状態だった。巨大化したスライムみたいな妖怪にほとけが飲み込まれているような溺れているような、そんな状態だった。
ふざけんな。ほとけを放せ。
その思いが体を動かして俺はいつの間にか刀を振るっていた。刀でスライムは切れねえのにな。
そういって初兎は一瞬でスライムを凍らせて溶かした。
そうしてほとけが解放された瞬間に俺は倒れそうだったほとけに手を差し伸べた。
ほとけは意識がない。それが何より怖かった。
ほとけには死んでほしくない。
その初兎の言葉に少し安堵した。よかった。ほとけは起きるのか。
そう思っているうちにほとけは起きた。
初兎の話で出来事を思い出したのか突然ほとけの容態がおかしっくなった。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!