第64話

第64話,心配したの(合宿4)
1,331
2024/06/15 13:06

目が覚めると、見覚えのある空間。

ほのかに感じる消毒の匂い。



ついこの間会ったばかりの医務員のおばちゃんが

私が起きたことに気がついてそばによってくる。




おばちゃん
調子はどお?
あなた
楽にはなったけど、ちょっとだるいです
おばちゃん
んー、そぉか


私が回復してきているのを確認してから、

おばちゃんは何かにやにや私のことを見てくる


おばちゃん
あんたモテモテやんなぁ
おばちゃん
ええ子やもんねぇ☺️
あなた
えっ、、?
おばちゃん
覚えてへんの?
おばちゃん
男前さんがあんた抱えてきたんよ?
あなた
あぁ、、


角名さんかな、、

うっすらだけど記憶はあるんだよなぁ、、


おばちゃん
それになぁ
おばちゃん
この前来た時も
別の男前に抱えられとったわ
おばちゃん
こーゆーのは
女の子が付き添うもんやけどな
あなた
、、?
おばちゃん
もぉ青春やなぁ☺️
あなた
ええ、、、



おばちゃん
あぁ、そういえば
おばちゃん
あんた貧血ね
おばちゃん
寝不足かなぁ


貧血かぁ、

確かに食欲がびっくりするくらいなかったなぁ



あなた
っあ、、
おばちゃん
んー?
あなた
今何時です?
おばちゃん
4時過ぎ
あなた
、、、


おばちゃん
マネージャーの仕事はおやすみしなさい
あなた
えっ
おばちゃん
って、清水って子から伝言


ほんとにごめんなさい、、

申し訳ない、

人手足りないのに、、、


おばちゃん
今は休むのがお仕事やな☺️
あなた
、、はい

おばちゃん
しばらく寝ときぃ
あなた
、、ありがとうございます


横になったはいいけど、さっきまで爆睡だったから

すぐには寝付けなかった。











2時間後__
コンコンコンッ
清水 潔子
失礼します

おばちゃん
あなたの名字さーん、お迎え来たよ
あなた
、、、はい

寝てたみたい、、

寝るつもりはなかったけど。



さっきよりも頭はすっきりしていて、

ほとんど本調子だ。

清水 潔子
あなたの下の名前ちゃん
あなた
ハイ
清水 潔子
大丈夫?
清水 潔子
無理しないでって言ったのに、、
あなた
すみません、、
清水 潔子
どうせ人手が足りないからとか
清水 潔子
気遣ったんでしょ?
あなた
ウッ
清水 潔子
倒れちゃったら元も子もないでしょ?
あなた
ハイ
清水 潔子
それに、
清水 潔子
心臓止まるかと思った
あなた
、、えっ
清水 潔子
この時期に外で倒れるとか洒落にならない
あなた
はい、、
清水 潔子
次からは少しでも体調悪かったら言ってね
あなた
はい、

清水 潔子
ご飯は食べれる?
あなた
食べれます
清水 潔子
じゃあ、みんな心配してるし
清水 潔子
食堂行こっか
あなた
はい!



清水先輩に、こんな怒られたの初めてかも

私のためにこんなに声を荒らげてくれる。

辛そうな顔をしてくれる。


申し訳ない気持ちもあったけど、

何より、凄く嬉しかった。

プリ小説オーディオドラマ