第26話

ちょいちょーい。
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2017/12/27 09:43
それから寒い寒い冬に負けず、私たちは受験生らしい毎日を過ごした。日に日に受験のプレッシャーが大きくなり、授業中もピリピリした空気が流れた。

そんな中でもリア充というのはリア充で、ふうちゃんたちは毎日一緒に帰るようになり、ユリたちも休みの日はいつも一緒にいるらしい。本人達は、勉強していると言うが、そんなわけが無い。

そんな中、私は一足先に落ち着いていた。実は、推薦受験で、内定をもらっていたのだ。

同じクラスにも、私立専願で合格している子や、同じように推薦で内定をもらっている子がいて、表情を見れば大体わかる。

目の下にくまができていて、死にそうな子は一般受験の子。朝から放課後までずっと幸せそうなのは、私立専願の子か、推薦で内定をもらっている子。私もここに含まれる。

ちなみに、一般受験なのに幸せそうなのは、受験生のクセにリア充を満喫している奴らだ。例の奴らもここに含まれる。

「ちょいちょーい?聞いてますかー?」

目の前のリア充に声をかけられて我に返った。

「あなたは内定もらったんですよね?」
「ああ、一応ね」
「だから、もう余裕でしょ?勉強教えてくださいよ」

昼休みはいつもなら教室か中庭でゆっくり過ごしているんだけど、受験生は休み時間までもが勉強時間である。

「いいけど……」






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