第11話

エピローグ
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2017/12/23 09:10 更新
年が明け、一月の教室。

クリスマスにやっと付き合うことができた私たちは――
あなた
吉沢!数学のプリント早く出して!
拓磨
うるせーな、今やってるっつの
あなた
もー、もっと早くにやっといてよ!怒られるの私なんだから!
拓磨
だからちょっと待てって……
あなた
それさっきも言ったから。あっ、なんで字消したの!?別に問題なかったじゃん!
拓磨
あーもー黙ってろようるせーな。遅くなんだろ
あなた
吉沢以外全員終わってんの……!待ってもらってる分際でデカい態度取るな!!
相も変わらずぎゃーぎゃーと言い合っていた。

だが内心は、
拓磨
(やべー早く終わらせねーと……なんでやってなかったんだよオレ、正真正銘のバカだ)
あなた
(あぁぁ言葉遣い悪いしホント可愛くない……!さっきから責めるしかしてないし、「あと少しだよ頑張れー」とか言いたいのに……!)
やはりこんな感じだった。
ははは、お前ら変わんねーなー
あなた
!  坂宮くん!
よー
片手を上げてニコッと坂宮くんが笑いかけてくる。

私はその笑顔に、何かを問いたかった。
あなた
なんだっけ……すごい聞きたいことがあったはずなんだけど
オレに?なになに、何でも聞いていーぜ
あなた
うん……あっ、そうだ、思い出した!
クリスマス、坂宮くん吉沢と二人で来てたでしょ?彼女はどうしたの?
日本ではほぼリア充イベントなクリスマス、カップルで過ごさないわけがない。なのに坂宮くんは彼女と居なかったので気になっていたのだ。

一度普通の表情に戻っていた坂宮くんが、私の質問で再び「ん?」と笑った。
あれ、言ってなかったっけ?彼女って桃だよ
彼女です
スッと顔の横に挙手する、桃。

…………桃が、坂宮くんの彼女ぉ!?
あなた
えええええ!?マジで!?
拓磨
航、オレも聞いてねーぞ!!付き合ってんの中本とか!!
だって聞かれなかったし。ねー
ねー
笑顔で坂宮くんに同意を求められると、ノリのいい桃はにこりと笑って声の調子を合わせた。

そして、二人は息ぴったりに回答を始めた。
クリスマスの何日か前、私はあなたと、航は吉沢といて、似たような相談受けててさ。協力してやろうってなったの
んで広場で上手いことお前らを二人きりにして、くっついたのを見届けてからオレらはオレらでデートした。ま、お前らがラブラブになってたらそれもそれでアレだったからオレは今のお前らいいと思うぜ
あなた
はぁ……
最後の一言には曖昧な返事をしておいた。

なるほど、だから桃トイレから帰ってこなかったのか……。付き合ったこと報告したら「ごめん私いま家」ってLIME来たのも、私を吉沢と二人きりで帰らせるためか。

ありがたいけど…………ねぇ……。
あなた
なんか騙された気分……
拓磨
同感……
はは、交際おめでとー
付き合えてよかったね。二人ともお互いのこと大好きだもんね
桃にニヤッとしながら言われて、私はつい意地を張った。
あなた
だ、大好きとかじゃないし!
拓磨
オレもそんなんじゃねぇから!!
あなた
(えっ、そうなの……?)
拓磨
(あー最悪間違えた……!)
両想いだけど、私たちはまだまだ両片想い。

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