二階堂大和 × 年上女優 あなた(3歳差)
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私の朝はいつも早い。
朝6時、今日も耳元でけたたましく鳴るアラーム音に叩き起こされた。
半分まだ覚醒し切らない意識のまま隣を見れば、普段は「お兄さん」と自称しつつも、
まだあの頃の幼い面影が残る無防備な顔。
まさかこうなるとはなぁ、と思いつつしみじみ眺めてから、顔を洗いにそっと起きた。
洗顔とメイクを一度に済ませ、朝食の支度に取り掛かる。
“親父との付き合いで飲んできますんで”
とラビチャが来て前日から仕込んでおいた、二日酔い止めの味噌汁を温めながら、隣で玉子焼きを作る。
彼が好きなのでいつもは出汁巻き玉子なのだが、
昨日の夜、大人げなくも泥酔して帰ってきたので罰として今日は甘いやつ。
たまにはいいよね、味変だ味変。(正当化)
一通り準備が整った所で、彼がタイミングよく起きてきた。
案の定、満身創痍の二日酔いである。
朝食のきりがついた私は、棚から新たにフライパンを出した。
昨日は彼が遅く帰ってきたが、今日は私が遅くなる。
どうせ一人だとろくなもの食べない(カップ麺とか)だろうから、夕食もこのタイミングで作っておくのだ。
ふと視線を感じて顔を上げる。
彼がじっとこちらを見つめていた。
他のメンバーの子達のおかげで。仲間のおかげで。
“……ありがとうございました”。
そう少しばかり気まずそうに言う大和くん。
……小さな頃から子役として業界に入っていた私は昔、とあるドラマで共演した千葉さんのお眼鏡にかない、千葉サロンに所属していた。
最初こそ、無知が故に大御所の方々に言われるがままだったが、
徐々にその正体を目の当たりにして、大人の世界の本来の汚さを知った。
千葉さんの所で言う大和くんへの扱いがその具現化で……あの時彼の話をしたのは、
今思えばもしかしたら、心のどこかで私も復讐したかったのかもしれない。
そのおかげで私は千葉サロンをやめ、星影から契約を解除されたわけだけど……
そう言って大和くんの大きな手が、夕食用に出したフライパンを持つ私の右手を止める。
その薬指には、お揃いのシルバーリングが光っていた。
料理中だった私の同じ場所に、その輝きは今はない。
今は、必要はない。
もう数時間もすれば、緑色のドレスと共に無数のライトで私に光を与えてくれるのだから。
〈Fin〉
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こんにちは!茉莉彩です!
今回はアイナナのお父ちゃんこと、大和さんでした!
いかがでしたか?
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ではまた次回!
ばいちゃ~!(*・ω・)ノ













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!