早沢音視点
そうして6限目も終わり、放課後になった。
ま、尾行するから違うんだけどね。あなたの下の名前ちゃんは屋上に向かっていった。俺はそのあなたの下の名前ちゃんの後ろを静かに着いて行った。
あなたの下の名前ちゃんが屋上に近づくに連れて俺の心拍数はどんどん上がっていった。そうしてついに屋上に着いてドアの後ろに隠れた。
ドアの後ろからは信じられない光景が見えた。
あなたの下の名前ちゃんは袖をめくり、腕を出した。えっ、何をするの?西山さんが持ってるのはもしかして…
そう、カッターだったのだ。西山さんはあなたの下の名前ちゃんの腕に次々と傷を付けていった。あなたの下の名前ちゃんの腕からは血が滲み出ている。
俺に近づいたからこんなことされてるってこと?俺のせいであなたの下の名前ちゃんはあんなことに、、、俺のせいだ。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!